教材の選び方 新年度まであと2ヶ月となり、各ご家庭でも新年度の学習計画を様々ご検討されていると思います。 よく新規ご入塾の保護者様にご質問を頂くのが、家庭学習用の教材の選び方です。 まず原則として、 1)学校の学習を理解出来るようになるための教材 と 2)受験対策としての教材 は教材としての趣旨が違いますので、今回は1)に絞ってお話をしたいと思います。 結論として、学校の学習を理解出来るようになるための最高の教材は「教科書」です。 当たり前の事でありますが、学校の先生は「教科書」を使って授業を行っていますので、教科書の内容を理解することが一番大事であります。 しかし、どの教科書も読むだけで内容が理解出来るかと言うと、簡単に事は運びません。 まず英語の教科書ですが、これが非常に不親切な教科書で、文法の意味や単元の目的・趣旨などがどこにも書いていないので、理解出来ている生徒の大半は塾やご家庭で先に習っている生徒だと思います。学校の先生も、事細かく説明していると授業が進まないので、概要説明にならざるを得ません。 次に解釈が難しいのが理科です。これも単元によっては内容が難解で、我々塾の講師が読んでも意味の解釈がしづらい時があります。 数学もそれもでの基礎的な内容・関連する内容を理解していないと、解釈することが出来ません。 国語はどうでしょうか?最近の国語の教科書は、単元ごとに趣旨やポイントの説明が書かれているので、それらをしっかり読み込めばかなり内容の理解が深まると思います。社会は基本的に流れと用語を暗記するのがメインなので、現状の内容で問題無いでしょう。 話をまとめると・・、 1)教科書をまずは理解出来るかがポイント 2)英語・理科・数学は教科書のみで理解出来ない場合が多い。よって、別途教材が必要となる。 3)国語と社会は、教科書をしっかり読み込むことで基本内容は理解出来るはず。しかし、理解した内容をチェックするための教材が必要。 と言うことになります。 上記から読み取れることとしては、 英語・数学・理科の家庭学習用教材は問題のレベルや数も重要ですが、解説が生徒のレベルに合う内容で、理解出来るかどうかが肝心です。 国語と社会は、解説はほどほどで問題数が沢山あるものが良いでしょう。教材と言うよりも、問題集ですね。 こういった視点を元に教材を選んで頂ければ良いのですが、他にも選択する際のポイントがあります。 長くなるので、続きは明日また。 カテゴリー: セルモの教室長BLOG 2017.01.26 明日から都立推薦入試 明日から二日間(木・金)都立の推薦入試が行われます。 当教室でも大勢の生徒が受験します。 集団討論・作文・面接が2日間に分けて実施されます。今まで積み重ねてきた練習をしっかりやってもらえれば自ずと成果が出ると思いますが、油断は大敵なのでしっかり目覚まし時計を掛けて朝起きるところから予定通り行動してもらいたいですね。 ではみんな頑張って下さい! カテゴリー: セルモの教室長BLOG 2017.01.25 さあどう判断するか? 1月14日に実施した模擬試験が返却されました。 私立及び都立の一般入試を受ける生徒は、この模擬試験の結果が大きな判断材料の一つとなります。 偏差値と総合判定及び、過去の当該学校の合格分布等が出ます。総合判定で特A〜Aあたりは比較的合格する可能性が高いと言えますが、Bは懸念が残り(要は微妙・・と言うことです。)、C以下は原則として志望校を変えた方が良いと考えます。 試験の内容自体は、極めてスタンダードな知識が中心で、一部応用問題もありましたが、スタンダードな問題を解けていない生徒は、勉強量が足りなかったと言えます。 よほど内申点に余裕があれば別ですが、残り1ヶ月でCやD判定の生徒がA判定の生徒を逆転することは、事実上不可能です。「あと50日あれば大丈夫」のようなCMをやっている家庭教師もありますが、それは一部の例外の話であります。やはり、今までの積み重ねが大事な訳です。 志望校の的を一つに絞りすぎている生徒は、このタイミングで他の学校の事を考えなければいけません。そういう理由から、例年志望校の的は絞りすぎないよう、幅広く学校見学に行くように伝えています。もちろん優先順位を付けることは大事ですが、絞りすぎると方向転換がいざと言うときに効かなくなります。このあたりは、保護者さんもお時間を取って頂き、積極的に学校見学に一緒に足を運んで頂きたいと思います。 これから登校した生徒には順に模擬試験の結果を伝えていきますが、現実を見つめしっかり頑張って貰いたいと思います。もちろん良い判定を取った生徒も油断してはいけません。あくまでも1月中旬の結果であって、サボれば当然ポジションは落ちますので。 カテゴリー: セルモの教室長BLOG 2017.01.25 高校入試合格速報第3弾! 昨日発表がありました私立高校の推薦入試ですが、お陰様で全員合格致しました! 麻布大学付属高校 駒澤大学高校 その他(ご本人の希望により非公開) とにかく全員合格出来てほっとしています。まだ学年末試験が控えていますので、気を抜かずに残りの中学校生活を過ごしましょう! カテゴリー: セルモの教室長BLOG 2017.01.24 図形が苦手な生徒の原因は? 算数・数学で図形問題が得意な生徒さん、苦手な生徒さんは比較的はっきりその特徴が分かれます。 一番の特徴として言える事は、苦手な生徒さんは自分で図形を書きません。問題の図形を目で見て、ずっと考えています。得意な生徒さんは、自分でも図形をまずは書いてみます。書いた図形に、長さや角度などの条件を書き込みながら考えています。 図形問題を解くためには、小学校低学年から段階を踏んで勉強した「各図形の特徴」をしっかり把握しておく必要があるのですが、図形が苦手な(書かない)生徒はこの特徴をいつまで経っても覚えていないことが最大の問題点なのです。書くことによって、その特徴は覚えられます。特徴通り書かないと、その図形にならないからです。 例えば「ひし形」という図形は、 ①となり合う二つの辺が同じ長さ。 ②対角線が垂直に交わる。 という特徴を持っていますが、特徴を意識しながら書く練習をすれば覚えられるわけです。しかし、小学校で図形を習い始めた初期から書いて特徴を覚える習慣の無い生徒にとっては、中学校になってからそれらの図形の特徴を一気に覚えようとするので、混乱してしまうわけです。 要は多くの図形が苦手な生徒は、学習の手順を飛ばして勉強していただけなので、改めてこの手順を一からやり直せば苦手を克服出来るわけです。では、図形が初めて出てくる小学校2年生から全て復習すれば良いのか?というと、そう事は簡単に進みません。 それはなぜかと言うと、長年染みついた自分のやり方を変えることはなかなか難しいからです。ずっと定規を使って図形を書くことが面倒になっている生徒は、「正しいルール」を説明しても、その通りにやらずに「自分の好きな解き方」で進めてしまう傾向があります。その自分のやり方を何とか修正させることが、我々学習塾の講師にとって腕の見せ所です。 根気強くアプローチするしかありませんが、そのやり方を習得することで、自分でも図形問題が解けるようになる実感を持って貰いたいと思います。 もう一つ事が簡単に進まない理由としては、小学校の図形に係わる知識もそれなりの数があると言うことです。復習しようとすると、図形問題だけでもそれなりの時間が掛かります。要は復習するタイミングです。中学校三年生から全てを復習しようとしても、正直時間が足りません。出来ることなら、小学校六年生までには復習を終わらせたい所です。なんせ中学校一年生から、新たな平面・立体図形が出てきますので・・。 カテゴリー: セルモの教室長BLOG 2017.01.23 NEXT BACK