来年度からの中学校新教科書発表! 英語が一番要注意! [代表:宮谷] 10月1日に、令和7年度からの中学校新教科書が公表されました。 上の画像は町田市で採択された光村図書の国語の教科書ですが、今日は英語の教科書に注目したいと思います。 その理由は明確です。 本blogでは、小学校と中学校の英語学習の連携が悪く、中学校の初期段階から英語に全くついていけない生徒さんが多いとお伝えしています。 本来、小学校で基本的な文法や単語を学んで覚えてから中学校に進学しなければならないのですが、現状の小学校ではそのような授業が出来ていないことが多いです。 時間が足りない、指導する人がいない、など色々原因があります。 ご家庭で自主的に学ぶか、塾や英会話教室で学ぶ必要があります。単語も練習・暗記が必要ですが、小学校ではそのような時間を取っている先生は極めて少数です。 塾や英会話教室でも練習の時間確保が難しい場合も多いので、単語や熟語は自宅学習必須です。 このような結果、対策を取っていない生徒さんは、中学1年生の初期段階でつまずき、その後3年生まで低空飛行の状態が続きます。 すでに全国各地の中学校では、1学期の定期テストの平均点が大幅に下落しています。 中学1年生の1学期中間テストの英語平均点が70-80点というのは遠い過去で、すでに60点を切っている学校が大半です。初回から40点代の学校も。 さて、本題の新教科書。 町田市は今回の教科書採択で英語の教科書メーカーが変わります。 今回は三省堂のNEW CROWNです。 https://tb.sanseido-publ.co.jp/07ncpr/ しかし、町田市は英語の教科書メーカーがよく変わりますね(笑)。指導する側は大変です。 教科書のダイジェストがメーカーのHPにあります。 Starterという単元が一番最初にあり、小学校と中学校の英語をつなげます。 そのStarter1を見てみると、一番最初の表現は 「What subject do you like?」 「I like English. How about you?」 とあります。 疑問詞(What)の後に名詞(subject)が付く特別なパターンの疑問文が初っ端から登場します。 動詞は一般動詞です。Starter1-4の間に、いくつかの会話表現がありますが、これはすべて小学校で学んだことになっていますが、果たして理解出来ている生徒さんはどの程度いるでしょうか。 その後、Starter5から小学生で学んだ英単語の復習が一部登場します。こちらもスペルを暗記している生徒さんはどの程度いるでしょうか。Orangeと書けるかどうか、小学校5/6年生の保護者さんは生徒さんに確認してみて下さい。 では、このStarterを中学校の先生が実際に授業を実施し、内容をサポートしてくれるか? 少し怪しいとお考え下さい。 今までの経験上、飛ばしてしまう先生は結構多いです。 「えー!中学校でも指導を飛ばすの?」と思われるかもしれませんが、教科書すべてをきめ細かく授業したら、今の倍の時間が掛かります。 頑張っている先生で7-8割位とお考え下さい。 ということで、現6年生の生徒さんは最低限の文法と単語は習得してから中学校に進学しましょう。 進学後の余裕が全然違うと思いますよ。 5年生の生徒さんも、早めに着手して準備を進めていきましょう。 カテゴリー: セルモの教室長BLOG 忠生教室 教室のこと 木曽教室 鶴川教室 2024.10.09 小さい頃に身についた悪い解き方は、なかなか改善しない! [代表:宮谷] 本日インフルエンザの予防接種を受けてきました。 毎年10月に接種していますが、今年は例年と比べて予約が取りやすかったです。聞いてみた所、10月分は十分に入荷してきているとのことでした。 ワクチンの流通が滞り無く進んでいるのでしょうね。病院では多くの方がインフルエンザワクチンの接種をされていました。インフルエンザワクチンの予防効果は2/3程度と言われています。また、重症化を予防する効果があるので、私は毎年接種しています。 インフルエンザワクチンの接種はご家庭や人により賛否両論ありますが、受験生でワクチンアレルギーが無い方は出来るだけ受けておいてほしいなと思います。インフルエンザに罹患すると、大事な時期に勉強時間をロスしますからね。 さて、中学生の方は中間テスト結果の送信頂いておりますでしょうか?まだの方は、早めにデータ送信をお願いします。結果を見て、次回のテスト対策の進め方を各教室長が検討します。 大事なデータとなりますので、よろしくお願いします。 (2学期中間テスト結果送信フォーム) https://forms.gle/s3vska36q1c7KkV2A また、成績が十分では無かった方へ、諸条件を満たし方へは補習を行います。 詳しくは補習申し込みフォームをご覧下さい。 (補習申し込みフォーム) https://forms.gle/CeGbLS9k3VHis2x7A さて、テスト結果に繋がる話ですが、 昨日、とある中学2年生の生徒さんと真剣にお話をしました。 この生徒さんは2学期中間テストの数学が十分に得点出来なかったのですが、理由は明確で「きちんとノートに書いて解かないから。」です。 計算問題であれば「途中式」、文章題であれば「関係図」、図形問題であれば「作図」をしません。 今の中学生の数学の問題は、暗算で解けるような問題は少数です。 きちんと手順を踏んで丁寧に解いていかないと精度高く解けません。 書かない理由を聞いてみましたが、「自分としては書いているつもり。でも面倒。」とのことでした。 この生徒さんのノートを見てみると、何を書いているか他人では判読出来ないようなメモを書いているだけの状況です。 思いついたことをあちこちに書き殴っているだけなので、これでは正確に解くことは難しいでしょう。解いたあとに見直すことも出来ませんね。 手順を追って丁寧に書くということは、その過程で頭の中を整理し、少しずつ正確な答えに近づくために絶対必要なプロセスであると伝えました。 見本を書いて、その通りに模倣してみるように伝えましたが、その直後は模倣するので精度高く解けます。 問題は、宿題や次の授業でも同じことが出来るかです。 宿題を残ってやってもらいましたが、この生徒さんの元の解き方に戻っていました(ToT) 指導に根気が必要ですが、もう一度解き方見本を宿題のプリントに書いて説明しなおしました。 なぜ解けないのに自己流を大事にしてしまうか。このパターンの生徒さんは、小学校低学年の時にきちんと式を書く習慣が身についていない場合によく見られます。 自由奔放にやってきて、学校では何も言われなかったので、そのままそのスタイルが身についてしまったということかと思います。 学校では答えがあっていれば、解き方の指導を受けることは稀です。しかし、悪い解き方が身についてしまうと、小学校高学年や中学校で影響が出て解けなくなってしまいます。問題が難しくなりますからね。 そういう意味でも、小学校低学年の間に正しく解く習慣を身につけることがとても大事と考えます。 なお、上記の生徒さんに関しては、次回の確認テスト前にもう一度解き方見本を何問か示して、その通りに確認テストを実施してみるように指導するつもりです。 カテゴリー: セルモの教室長BLOG 忠生教室 教室のこと 木曽教室 鶴川教室 2024.10.08 不足している学習の見極め、対策時間の確保! [代表:宮谷] 9月・10月第1週は小学生の方の体験学習・ご入塾が多かったです。 先週から、中学校の方のお問合せが始まりました。定期テストが終わりましたからね。 小学生の方は、新学年が半年経過し、保護者さんが改めてお子様の学習状況に不安を感じられ、改善を決意されたということです。 以前から本blogでは何度も申し上げている通り、国が定めた学習指導要領は、今の学校の授業時間ではとてもやりきれません。 学校の先生の責任ではなく、制度設計の問題と考えます。制度は急に変わることは無いので、学習時間を確保して対処するしかありません。 しかし、学校の授業時間を増やそうにも人員の問題が立ちはだかるので現実的には難しく、各ご家庭が何かしらの手段・方法で補うしか有りません。 改めて現状の小学校の科目別の課題を記載しておきます。 算数 : 各単元の前半部分しか取り組む時間が無く、後半部分は省略・流されがち → 学年が進むと影響が出ます。中学校の数学は、小学校の算数をすべて習得した前提で始まりますので、中学校で多くの生徒さんがつまずきます。 国語 : 特に文法や語彙の学習が省略されがち → 文法が分からないことは、中学校の国語の学習への影響が大きいです。また、英語を学習する際も、文法用語が分からないことの影響は大きいです。語彙の学習は語彙力に直結します。中学生になっても辞書引き出来ない生徒が大勢いる現状があります。 英語 : アルファベットの大文字・小文字の区分、基礎文法の理解、小学生英単語の暗記、これらが身につかないまま中学校へ進学している現状 →小学校では習得のための時間、授業が圧倒的に不足しています。暗記作業は原則行わないので、中学校進学までに各自で覚えきる必要があります。 理科・社会 : 基礎用語を暗記していない → 学校の授業時間が圧倒的に不足しており、覚えているかどうかのテストはほとんど行われません。特に、社会の地理や歴史の基礎用語の未習得は影響が大きく、都道府県名や基本的な時代名も覚えていない場合が多いです。 このように、内容・中身に対して授業時間・勉強時間が圧倒的に不足していること、また本来学習すべき中身・内容が学校から周知徹的出来ておらず、習得できていなくてもご家庭では気づきづらいです。 お子さんたちには時間はあります。ゲームや動画は1日何時間もやっています。その時間の半分でも、それぞれ不足している学習時間に充てることが出来れば、課題は順番に解消するはずです。 そういう意味でも、「何が足りていないのか?」「いつ、どの時間をその対策に充てるのか?」そのあたりを客観的に見極め、対策を進めていく必要があります。 我が家もSwitchの作動時間に今週から制限を掛けます。また、ipadも一定時間以降に使えなく設定しました。 子供達の不足している内容はこの仕事をしているので把握出来ています(笑)。あとは、それをどう実行するか、夕方・夜働いているので、そこが一番の課題です。週末にきちんと一緒に学習する時間を確保するところから、始めたいと思います。 カテゴリー: セルモの教室長BLOG 忠生教室 教室のこと 木曽教室 鶴川教室 2024.10.07 ギラン・バレー症候群という病気(後半) [代表:宮谷] 土曜日は自宅で夕食を作りました。 カレーを作ったのですが、うちの子供達は手羽元が好きなので、手羽元カレーです。自分も鶏肉は好きですし、牛肉と比べて安いのが良いですね(笑) しかし、今のカレールーというのは、本当に簡単に美味しいカレーが作れますね。 自分はエバラの横浜舶来亭というカレールーが好きなのですが、今日は自宅に在庫があったS&Bのゴールデンカレーとハウスのバーモンドカレーをミックスしました。 子供達もおかわりしてくれたので、良い気分転換になりました。 自分のカレーの作る方はスタンダードですが、玉ねぎはみじん切りで、コーラを少し入れます。コーラを入れるとお肉が柔らかくなりますね。昔、故梅宮辰夫さんが料理番組でやっていたのを真似して美味しかったので、それ以来ずっと続けています。 さて、前回のblogの続きです。 ギラン・バレー症候群という病気のお話です。 私も今回始めて知った病気ですが、このギラン・バレー症候群に俳優の小堀正博さん(@cup53594)が今年罹患されました。 小堀さんは、俳優業の傍ら「家庭教師」をされており、私ともSNSで繋がっていました。比較的頻度高く更新されていたのですが、突然更新が無くなり、しばらくすると大病をされて入院しているということが分かりました。 それから闘病やリハビリの様子を発信されており、先日はAMEBATVに出演され、病気から復帰までの一連の様子をお話されています。 ギラン・バレー症候群とは、末梢神経の障害によって、力が入らない、感覚がわかりにくい、しびれるなどの症状を起こす病気です。日本での発症割合は10万人に1-2人ということなので、めったに出会う病気ではありません。 小堀さんは、映像にもある通り症状発生後しばらくすると全く動けなくなり、救急車を呼んで病院のICUに入院されました。 今では歩けるようになり大変良かったと思いますが、まだ後遺症は残っているとのこと。是非、今後より良くなっていただきたいと願います。 小児から高齢者まで年齢関係なく掛かる病気で、発症前に1ヶ月以内に風邪や下痢などの先行症状があるとのことです。 治療法は、①免疫グロブリンという血液製剤を5日間連続で点滴する治療や②血液浄化療法が行われるそうです。要は血液の中のウィルスを取り除き、綺麗にするということでしょうか。 致死率は1%、約20%の方が発症後1年経過しても、何らかの後遺症が残るということですので、早期発見、徹底的な治療・リハビリが大事ということかと思います。 前回のblogに書いた、私が大学生の時に罹患した顔面神経麻痺も、多くの人に後遺症が残ります。自分も寒い時期や疲れた時は、麻痺した部分が少しピリつくことが未だにあります。 皆さんのご家庭でも、特に高熱が続く場合や、神経に違和感を感じされた場合は、出来るだけ早めに病院を受診されて下さい。受診しても良くならない場合は、セカンドオピニオンも必要では無いでしょうか。 これから一気に寒くなってきますので、皆さん健康には十分ご自愛下さい。 カテゴリー: セルモの教室長BLOG 忠生教室 教室のこと 木曽教室 鶴川教室 2024.10.05 ギラン・バレー症候群という病気(前半) [代表:宮谷] 今週も皆さん勉強頑張りましたね。 中間テスト後、早速期末テストに向けて全力で取り組んでいる生徒さん、体験に来て集中して自身の課題解消に全力を尽くした生徒さん、そういった姿を見ると全力で頑張らないといけないなと感じます。 さて、今日はとある病気に関するblogを書きたいと思います。 今までの何回か難病に関するblogを書いたことがありますが、今回はギラン・バレー症候群という病気について書きます。 出処:山梨日日新聞 長くなるので、2回に分けて書いていきます。 長年生きていると、自分自身や周りの人が様々な病気になります。 私は比較的病気や怪我は少ないほうだと思いますが、一つ珍しい病気になったことがあります。 それは、大学生の時に「顔面神経麻痺」になったことです。 ある日、アルバイト先(接客業)で「ありがとうございました。」が言いづらくなりました。 「あれ?何か疲れているのかな?」と思っていたのですが、休憩時間にケンタッキー・フライド・チキンを食べていると、味がおかしいのと、うまく食べられないのです。 「これは何かおかしい。」と思い、バイトが終わって自宅に帰り両親に相談しました。 父親から「すぐに夜間病院に行ってこい。」と言われました。連れて行ってくれるのかと思いきや、大学生なので自分で行けと言われました(笑)。 いま考えると危ないのですが、車に乗って父から教えてもらった夜間病院に行きました。片道1時間位掛かる病院です。 夜勤担当の先生がすぐに診てくれたのですが、先生は私の顔を見るなり後ろの棚にある医学書を取り出し、「自分は内科だから専門では無いのだけど、それはおそらく顔面神経麻痺ではないかな?明日の朝一番で大きな病院に行ったほうが良い。」とおっしゃいました。 次の日に自宅から一番近い総合病院の耳鼻咽喉科を受診すると、ベテランの先生と思われる方が机からおもむろに写真を取り出され、「この写真を見てごらん。顔面神経麻痺を舐めていて、きちんと治療を受けずに治らなかった人。」と言うではありませんか(笑) 先生はそれくらいきちんと治療しなければいけない病気ということを言いたかったのでしょうが、その写真はかなりのインパクトがありました。 すぐに入院しなさいと言われたのですが、自宅から近いので通院で対応してもらうことにしました。その時はすぐに治って大学やアルバイトに行けると思ったんですね。 ところが、「1ヶ月位は無理だと思うよ。」と先生はおっしゃいます。 それから本当に約1ヶ月、毎朝病院に行ってまずは点滴を打ちます。確か1Lの点滴だったと記憶していますが、量が多いのでとても時間が掛かりました。抗ウイルス薬とステロイド剤の点滴ですね。 その後、顔面神経麻痺の部位の温熱療法と運動療法のリハビリをします。点滴から始めると4-5時間掛かるので、確かにこれでは学校にいけません。 朝病院に行き、昼過ぎに帰り、その後は自宅で静養していました。飲み薬も多く、薬が多すぎるので胃薬も一緒に出るという具合でした。 原因は、私の場合は首の後ろの筋肉に風邪をひいたことがきっけかで、ウイルスが入ったことが原因では?とのことでした。風邪は万病の元と言いますが、確かにその通りだなと感じたものです。 約1ヶ月弱で治療は終わりましたが、すぐに気づいて治療を始めたのが良かったそうです。 さて、長くなりましたが本題のギラン・バレー症候群…。 次回はこちらの病気に罹患され、大変ご苦労された教育関係の方の話を書きたいと思います。 カテゴリー: セルモの教室長BLOG 忠生教室 教室のこと 木曽教室 鶴川教室 2024.10.05 NEXT BACK