姿勢・ノート・語彙力の改善は時間が掛かる・・。 [代表:宮谷] 3月に入り、体験学習が本格化してきました。 セルモの体験授業はなるべく初回は保護者様にご覧頂くようにしているのですが、 多くの保護者様がすぐにお気づきになるのが、生徒さんの「着座姿勢の悪さ」と「学校の勉強ではノート学習が身に付いていない」の2点です。 また、学習面では「知識や理解の定着に課題」があることは、当然どの保護者さんもお気づきになられて体験授業に来られているのですが、それがどの部分なのか、なぜなのか、その点も体験授業により明確にお気づきになられるかと存じます。 まず「着座姿勢の悪さ」ですが、この数年非常に顕著な傾向かと思います。 原因は様々なのですが、コロナ禍を経験し、非常にその割合は増えています。 本Blogでも何度も回てきましたが、姿勢が悪いと、 ・内臓が圧迫され、酸素吸入量が減り脳へ酸素が回らない。=理解力や処理力に影響。 ・視野が狭くなり、教材やノート全体を見渡せない。=問題処理が遅くなる、ケアレスミスの増加。 ・将来的には腰痛の原因となり、健康被害が出る。=日常生活に支障が出る。 と、姿勢が悪くて良い点はありません。ただ、一度姿勢悪いモードが続くと、筋肉や意識が癖づいてしまうので、なかなか治りません。ストレートネックも典型的な症状ですね。 姿勢矯正教室に通う生徒さんもいるほどです。経験上、声がけだけだと、一瞬は姿勢が良くなりますが継続はしません。 やはり姿勢矯正のプロに診断と対策をお願いしたほうが良いでしょう。 次に、「ノート学習が身に付いていない」ですが、ノートというのは情報を整理整頓し、適切に処理する場所であります。 きちんとノートを取れるようになると、正しい理解や処理方法が得られます。 しかし、近年の学校ではノート指導がほぼ無いので、ノートに整理整頓してまとめられない生徒さんが圧倒的に多くなりました。 学校のナビマのように、画面だけを見て楽に答えようとする習慣が身につき、小学校1年生であればまだしも、2年生以降の学習に大きな影響を及ぼします。 できるだけ小学生の早いうちから、ノート学習にしっかり取り組めるようお願いします。 セルモはオリジナルノートを活用し、ノート学習の改善に努めていますが、ここ最近だいぶんオリジナルノートの活用が定着化してきた印象です。教室で100円で販売しています。 最後に学習に課題がある原因の一つに、「語彙力」が原因になっているケースが増えてきました。今の教科書の中身は、「読解力がある」ことを前提にした問題ばかりですからね。 例えば、「これらの」「これ」などの指示詞や、「このように」「よって」などの接続詞の意味を理解出来ていないと、問題全体の文脈が読み取れず、算数や数学だと問題までたどり着きません。一つずつ、それぞれの言葉が何を意味しているのか、きちんと積み上げていく必要があります。 語彙力の改善、姿勢の矯正やノート学習の習慣化はともに時間が掛かる項目です。 小学校時点で気付いた方は、なるべく早めに改善に取り組んでいただきたいと思います。 カテゴリー: セルモの教室長BLOG 忠生教室 教室のこと 木曽教室 鶴川教室 2024.03.06 “受験合格”をゴールにしないでね! [代表:宮谷] 昨日は都立一般入試前期分割の合格発表でしたが、朝からその対応で大変疲れました。 LINEやメール・お電話で、保護者様の喜び・悲しみ、様々な声を聞きました。 合格発表後に登校した生徒さん達とお話しましたが、皆さんそれぞれの心象風景や意見がありました。 きっとそういう風景を積み重ねて、人間として成長していくのでしょう。 今回の経験や体験を大切にしてください。 令和6年度入試 合格速報!(2024年3月1日更新) https://selmo-machida.com/wpsys/topics/10437.html さて、一方で心配なこともあります。 来週から中学3年生の大半は「高校進学準備講座」で数学Ⅰや英語を実施するのですが、昨日はまだその準備が完了していないため、受験対策メニューで未着手の数学の問題を解いてもらいました。 とある生徒さんは、1年生の一次方程式の受験問題、他の生徒さんは同じく1年生の比例・反比例の受験問題に取り組みました。 すると、とても大切な方程式の手順や、比例定数の求め方、反比例の計算の公式など、多くの解法を忘れてしまっているでは無いですか・・。 説明をすると、「そうだった・・。」と思い出してくれましたが、受検生特有の現象です。受験合格でほっとした気持からなのか、一気に油断が出てしまうのです。 昨日は仕方ないと思うのですが、週末ゆっくり休んで気持を切り替えてください。 高校の学習は中学校以上に科目が多く、難易度も高いです。 成績の上下差も露骨に出ます。小学校や中学校で味わった「分からない辛さ」はもう体験してほしく無いと思います。さらに、義務教育では無い高校は留年もあります。 来週の土曜日に「高校進学準備セミナー」をオンラインで実施します。 是非ご参加いただき、気持を切り替えるきっかけにしてください。 (日時) 3月9日(土) 18:00から19:30 (お申込み先) 下記のエアリザーブからお申し込み下さい。 https://airrsv.net/selmomachidatsurukawa/calendar ※お申込み後アクセス先URLをお知らせいたします。 (主な説明内容) ・高校の学習の難しさ ・大学受験の仕組み ・今年度共通テストの分析 ・ブロードバンド予備校のご案内 等 カテゴリー: セルモの教室長BLOG 忠生教室 教室のこと 木曽教室 鶴川教室 2024.03.02 “ノー勉”を防ぐには? [代表:宮谷] 昨日から学年末テストが開始された学校が多いですが、理科・社会や実技科目を”ノー勉”で臨もうとする生徒さんが一定数いらっしゃいます。 保護者さんに対しては、「やった。」と言っているケースが多いです。 この「やった。」という言葉の定義は色々で、「ワークで仕上げを行い自信がある。」状態から、「教科書を読んだだけ。」という人もいれば、「ワークの答えを写しただけ。」「実は何もやっていない。」など、様々な状態があります。 もちろん保護者様の多くが真に受けてはいないのですが、頭ごなしに否定すると親子喧嘩の元になります。 私達も生徒さんに「やった?」と聞くのですが、それだけで信用ならないので、少しクイズ形式で問題を出すなど生徒さんの機嫌を損ねないように(笑)質問をしてみます。 昨日も中学1年生の生徒さん数名に「鎌倉幕府の初代将軍は?」と聞いてみました。この質問を答えられない生徒さんは、間違いなく今回のテスト範囲(概ね、どの学校も鎌倉時代がテスト範囲)の学習をしっかりやっていないことが分かります。 なんせ、テスト範囲冒頭の一番主要な人物ですからね。 答えられる生徒さんには、あといくつか質問してみて、代表的な人物名や用語が理解出来ているか確認します。 セルモの場合は5科目の教科書準拠学習が柔軟に切り替えられるので、テスト範囲の学習に自信が無い生徒さんには、理科や社会を急遽実施することが可能です。 昨日も何名かの生徒さんに社会の歴史や地理を学習して頂きました。地理では、アメリカの首都を聞いてみるなど、定番の質問があります。ちなみに、昨日地理を勉強した生徒さんは、アメリカの首都をサンフランシスコと答えていました。 理科や社会を勉強しない生徒さんの多くの原因が”興味が無い。”と言うことや、数学や英語の学習で”いっぱいいっぱい”というところがあります。 人間の行動特性で、「AIDMAの法則」というのがありますが、 A:Attention(注意) I:Interest(興味) D:Desire(欲求) M:Memory(記憶) A:Action(行動) 5つのステップで人間は行動すると言われており、Interest(興味)が無いと勉強する欲求も湧かないということになり、記憶や定着の行動にも出ないわけです。 セルモのICT学習システム(日本e-learning大賞受賞)は、解説を担うレクチャーアニメーションで生徒さんの興味感心を引くような説明を心がけています。 だから、どの生徒さんも真剣に取り組んでくれます。 昨日も多くの生徒さんが「家にいたら、多分やってなかったと思う。」と言って帰っていきました。テスト範囲全ては学習出来なかったですが、今日のテストに少しは貢献出来ると良いなと思います。出来ればもう少しテスト対策授業をしっかり受けて、そういった科目への学習時間に割きたいですよね。 一方で、昨日地理や歴史を学習したことのデメリットもあります。 それは数学や英語の授業時間が削られたことです。この学習は、定期テスト以降の学習で取り戻すしかありません。春期講習のご案内も開始いたしますが、やはり学習時間の確保が一番重要なのは言うまでもありません。 カテゴリー: セルモの教室長BLOG 忠生教室 教室のこと 木曽教室 鶴川教室 2024.02.27 小学校からの学習の積み重ねを力説したい。 [代表:宮谷] 受験対策もまだまだ続きますが、この週末は学年末テスト対策授業でした。 学年末なので、すべての科目の試験が実施され、範囲も各学年の教科書を終わらせないといけないので膨大なボリュームです。 鶴川教室では、中学1年生の生徒さんの数学が課題となりました。※他の科目に問題があるという意味ではありません。 ここ3〜4ヶ月で多くの中学1年生の方がご入塾されましたが、共通した課題が”基礎計算”が出来なくなっているということでしたので、正負の数や文字式・方程式の復習が必要でした。分数や小数の計算を苦手とする生徒さんの場合は、それらの復習も必要だったので、なかなか学校の授業範囲に着手出来ない状況がありました。 しかし、学年末テストは難しいので、少しでも得点を取ってほしいなという思いから、テスト範囲の平面図形と立体図形の学習を、この2週間の通常授業とテスト対策授業で取り組んでみることにしました。 授業を進め、そして生徒さん達とコミュニケーションを取ると様々な課題がありました。まず、学校の授業については、ほぼ内容がわからないとのことで、耳を傾けて授業を受ける事自体を放棄してしまっている人が大変多いということです。 窓の外を見たり、違うことを想像したり、授業が過ぎ去るのを待っているとのことでした・・・。 今回のテスト範囲は、どの中学校も平面図形と立体図形です。おそらく復習という意味で、計算問題や比例・反比例も出題されるでしょう。文章題もあるかもしれません。 平面図形・・と言っても、かなり広範囲の知識を求められます。 線分など用語の知識、図形の移動、点・直線・平面のいち関係、おうぎ形の面積・弧の長さ・・。 立体図形も展開図、面積、体積、それらが柱体・錐体・球体と様々あります。 おうぎ形の面積は円周の公式は小学校の時に習っているはずですが、多くの小学生がその時良くわからないまま進学している特徴があります。 つまり、小学校の時は分からず苦手にしていた、中学校の授業は流してしまっているという状況にあり、すべて一から学ぶ必要がありました。 そういったスタート地点から学習を始めたので、当然様々なハードルがありました。 それでも根気強くテスト対策授業を受けてくれた生徒さんは、なんとか範囲を終わらせることが出来ました。 理解の定着・・までは行っていないかもしれませんが、「何も分からない。」状況からは脱したと思います。 生徒さんたちには、「塾で復習出来るからといって、学校の授業を流すのはやめようね。少しでも食らいついて授業を受けて下さい。」と伝えました。 今の中学校の図形問題は、昔と異なりかなり細かく・複雑なことも学習します。 そのための小学校の知識となります。いま苦手にされている方がいれば、絶対にきちんと復習して中学校の進学に備えて下さい。 また、すでに中学校の生徒さんは、計算・図形の復習には時間が掛かります。復習に掛ける時間を優先して用意して下さい。 なお、明日数学がテストの学校が多いです。なんとか成果が出れば良いなと願っています。 カテゴリー: セルモの教室長BLOG 忠生教室 教室のこと 木曽教室 鶴川教室 2024.02.25 自己採点で油断しないこと・・。 [代表:宮谷] さて、都立試験では生徒さん達が自己採点した結果をお知らせしてくれていますが、受験ガイドに記載されている80%合格率(ほぼ確実などの表記もあり)をクリアしている場合でも油断大敵です。 というのも、あくまでも80%だということです、 このデータは過去の統計上、「80%の人はこの得点をクリアしたら合格しているよ。」という意味なので、逆に言うと20%は不合格なわけです。 特に募集人数が少ない学校の場合、その年度で受験してくる生徒さんの学力のばらつきが大きくなるので、とある年度では「学力の高い生徒が集まる。」こともありえます。 つまり、合格発表までわからないということです。 人数が多い学校はある程度データの信頼性があがりますが、それでも絶対ということはありません。 その他、自己採点と実際の採点がずれている場合もあります。また、今回のテスト内容で言うと、数学の大問4,5が例年と比べて簡単だったということも気になる点です。 その場合、偏差値の高い学校や、募集人数の少ない学校は平均点が上振れする可能性が高いです。 私立併願優遇を受験していない生徒さんは、とにかく落ち着いて後期試験に向けての勉強に取り組んで欲しいと思います。 カテゴリー: セルモの教室長BLOG 忠生教室 教室のこと 木曽教室 鶴川教室 2024.02.23 NEXT BACK