セルモの教室長BLOG

Selmo Blog

修学旅行と定期テスト、数学は積み重ね! [代表:宮谷]

セルモ3教室では土曜日にテスト対策授業を実施、鶴川教室は鶴川中学校3年生の修学旅行の関係で22日(日)に3コマ、23日(月・祝)に2コマテスト対策授業を実施します。

ヘッドホンをして勉強をする人のイラスト(男性)

しかし、鶴川中学校の年間スケジュールは少し首を傾げることが多いです。

男性の表情のイラスト「疑問」

内申点が掛かる定期テストの直前に修学旅行や文化祭があります。どうしても精神的に未熟な中学生です。色々なイベントがあれば、そちらになびいてしまい、勉強は疎かになってしまいます。

旅行に行く学生のイラスト(ブレザー)

勿論、そういった環境の中でもやりこなす生徒もいるでしょうが、やりこなせる生徒は少数です。

枕投げのイラスト

勉強に集中してもらわないといけない時は勉強にと、もう少しメリハリを付けたスケジュールのほうが良いかなと思います。

集まって寝る男の子のイラスト(合宿)

さてテスト対策授業の感想です。

テスト対策授業では中学2年生の指導に苦労しました。それは数学で連立方程式の利用と一次関数がテスト範囲として予定されていたからです。


簡単に言うと、連立方程式の利用は小学校と中学1年生で学んだ文章題の苦手範囲の代表格が要素として含まれているからです。

ゴーストライターのイラスト

売買・濃度・割合・速さなど、言葉の意味から単位変換・計算公式など、すべてをパーフェクトに理解していないと解けません。

教科書のイラスト(算数)

実際に土曜日には、とある生徒さんが「原価・仕入れ・利益・定価」などの言葉の意味が分からず(※2か月前に内容はすべて説明済みなのですが、苦手なのでしばらくすると忘れてしまいました。)、改めてすべて説明しなおすことになりました。


さらに一次関数は、小学校4年生の「ともなって変わる」が理解出来ており、さらに5/6年生で学ぶ比例/反比例、中学1年生の方程式・比例/反比例の公式やグラフ等、こちらもすべてパーフェクトに理解している必要があります。

教科書のイラスト「さんすう」


中学1年生の終盤や中学2年生から入塾してきた生徒さんは、これらがほとんど抜けているケースも多く、通常授業+テスト対策授業を駆使してもやりきれない生徒さんもいます。


そういう意味では、いま小学校3-5年生の生徒さんのご入塾や体験が多いですが、保護者様は勉強とそれ以外の掛ける時間のバランスをよくお考え頂きたいと思います。


小学校では前のblogでも書いたように、ひとりひとりがきちんと理解出来るまで授業や指導をしているわけではありません。極論ではなく「すべて理解出来ていない。」生徒さんが最近はとても多いので、我々のような専門機関できちんと理解度のチェックを受け、理解出来ていない場合はしっかり時間を割いて復習や対策に取り組んでいただきたいと思います。

「復習」のイラスト文字

なお、鶴川中学校2年生の一次関数は、通常1ヶ月半くらいでやる内容をかなり短縮して実施したようです。多くの生徒さんが、「学校の授業は早すぎてほとんど分からなかった。」とのことです。

足の早いウサギのイラスト

彼らは夏休みに、上記に書いた小学校や中1で学んでおくべき一次関数のベースとなる知識を復習したのですが、やはりその範囲が広く量も多いので、すべてやりこなすことが難しかったのです。


そうは言ってもテストまで数日なので、なんとか明日中には終わらせるよう持っていきたいと思います。


逆に入塾が早かった生徒さんや、遅かったとしても授業時間やコマ数をしっかり取って頂き復習に時間を掛けれた生徒さんは、こういった問題が起こらないのでスムーズにテスト範囲を終わらせ復習も終わっています。 すでに、5科目の基礎学習・復習がすべて終わった生徒さんもいます。

集中して勉強をする人のイラスト(女性)

その差は大きいです。

小学校の学習の3つの問題点! [代表:宮谷]

9月は各教室小学生の方に沢山体験に来て頂きました。

※10月になると定期テストが終わった中学生の方の体験が増える傾向があります。

「無料体験会」のイラスト文字

小学生の方に面談・学力チェック・体験学習をさせて頂くと、現状の小学校のカリキュラム(科目数、各科目の内容、授業時間数など)は正直無理があるなと思います。

小学校の授業のイラスト

大きく分けて問題点と思う点は、以下の3つです。


①科目数、学習範囲、難易度、これらを確実にやりこなす時間が足りてない。


②学校の先生により、指導内容が異なり過ぎる。


③タブレット学習を導入するのは良いのですが、「書かない」学習では身につかないことが多い。

授業参観のイラスト

まず①ですが、時間を掛けずに足早に単元が進んでいく結果、勉強が苦手な生徒さんは学年の早い段階で学習から距離を置いてしまいます。学習に距離を置くと、同じ境遇にある生徒さんと色々やり始めてしまいます。


その結果、分からない範囲がとても広くなり、復習にとても時間が掛かるようになりました。

授業中に喋る生徒のイラスト

次に②です。


①の影響が大きいですが、多くの単元をやりこなすのは難しいと考える先生は、基礎範囲のみ徹底して指導してくださいますが、取り組んでいない単元や範囲も沢山あり、中学校進学後に「それは知らない。」ということになります。

勉強が分からない女の子のイラスト

一方、指導要領があるのだから「そのとおりにしなければならない。」と考える先生は、全体を足早に指導します。しかし、足早に学習するので基礎力が身につきません。


実際にこれは過去にあったとある小学校の算数の授業ですが、何と速さの学習をたった一日で終わらせてしまったのです。速さは現状「単位量あたりの大きさ」という単元の一部ですが、速さの概念から始まり、時間や距離の単位変換、速さの計算公式など、45分の授業で理解することは不可能です。


足早に指導される先生が数年続くと、学習が苦手な生徒さんは、授業内容がほぼ分からない状態が続き、学習は諦めの境地に至ります。

■

③の影響も大きいかなと思います。


セルモではノート学習・ノート指導に重点を置いていますが、ノートが書けない生徒さんが近年本当に増えました。


特に、算数や数学は計算式を書かない、書かなくても良いと考えてしまっている生徒さんが増えました。これでは、いざテストになったら精度高く解くことは出来ません。


このように様々問題がある小学校のカリキュラムですが、国が定めた指導要領がすぐに変わるということはありません。つまり、その罠にはまらないようしっかり備えるしか無いのです。そのための時間や機会をしっかり作っていただきたいと思います!

論語がテスト範囲に出た場合の学習法 [代表:宮谷]

中学3年生の国語の定期テスト範囲で「論語」が指定されている学校が多いです。

論語は漢文なので、漢文と聞くだけで学習を避けてしまう生徒さんが多いですが、論語とは何であるか、どういったことを目的に学習しているか、そのあたりを把握してから学習にアプローチすると、結構楽しく・楽に学習することが出来ます。

勝った人のイラスト(男性)


論語は、wikipediaによると…


孔子とその高弟の言行を、孔子の死後に弟子が記録した書物である。 儒教の経典である経書の一つで、朱子学における「四書」の一つに数えられる。 その内容の簡潔さから儒教入門書として広く普及し、中国の歴史を通じて最もよく読まれた本の一つである。

とあります。


まず、孔子は紀元前500年前後に活躍した春秋時代の中国の思想家・哲学者です。紀元前500年ということは、今から2,500年前の人物です。

孔子の作った「儒教」が中国で成功した秘密 | 死の講義 | ダイヤモンド・オンライン

2,500年前の人物の格言が、現代でも読まれていること・活用されていることが驚きですね。


儒教の経典である経書の一つとありますが、儒教は孔子を始祖とする思考・信仰の体系で、中国や朝鮮半島でも今でも大切にされています。


朱子学というのは、この儒教の考えを南宋朱熹(しゅき)が学問として体系化したものです。朱子学は、日本にも伝来し、仏教の補助的な考え方として、江戸時代から明治時代に掛けて影響を及ぼしています。


このようにアジア全般で広く伝わった孔子先生の思想ですが、なぜこれだけ多くの地域、長い期間大切にされてきたのかというと、孔子先生の言行が物事の真理と感じる方が多かったからだと思います。

勝った人のイラスト(女性)

なお中学3年生の国語の教科書に載っている論語は、主に学習や自分自身の成長について述べられているものが中心で、これから大人の仲間入りをしていく受験生にとって、とても意味のあるものです。


しかしながら、中学3年生の時点で孔子先生が言いたかったことをきちんと理解出来る人がどれだけいるかという疑問はあります(笑)


論語を学習する時は、2つの留意点があります。

学校の教科のイラスト文字(漢文)

①現代語訳をまずは読んで、その内容が何を伝えているのかきちんと中身を把握することです。当然、そのまま「現代語訳を書け」と出題される場合も多いです。


②次に漢文のルールです。レ点や一二点など漢文特有のルールを把握しましょう。


論語の漢文ルールはそれほど難しいものは使われていないので、映像解説などを見ると容易に把握することが出来ます。


国語の先生によっては、②→①で教えてしまう先生もいるのですが、圧倒的に①→②で学んだほうが理解が進むはずです。



なお、孔子先生の格言で私自身好きな言葉はいくつかありますが、いくつか紹介しておきたいと思います。


①子曰く。先ず行う。その言や、しかるのちにこれに従う。

先生は言われた。まずは行動をしなさい。言葉は後からついてくるのだから。

これは仕事が溜まってくると思い出す格言です(笑)生徒さんの勉強も同じですね。

走る人たちのイラスト(男性社会人3)


②子曰く、学は及ばざるが如くせよ。猶(なお)之を失わんことを恐れよ。

先生が言われた。まだまだ自分は十分ではないという思いを持ち続けるのが学ぶということだ。のみならず、学んだことは失わないよう注意しなさい。

走る人たちのイラスト(スポーツ・男性3)

これも常に仕事で意識している点ですが、ついつい仕事に慣れが出てくると常に戒めが必要だなと思います。得点にこだわる生徒さんに捧げたい言葉です。

関ヶ原の戦いから424年後に素晴らしいニュースが! [代表:宮谷]

今から424年前の1600年(慶長5年)9月15日に関ヶ原の戦いが起こりました。

関ヶ原の戦いは「裏切り者を見抜く」教科書だ 「友人、部下、同僚」こんな人物は要注意! | リーダーシップ・教養・資格・スキル | 東洋経済オンライン

ちょうど昨日がその日だったわけですが、その記念すべき日に素晴らしいニュースが入ってきました。


米エミー賞「SHOGUN 将軍」作品賞受賞 真田広之さん主演男優賞

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240916/k10014582911000.html

見出し画像

「SHOUGUN」は、その関ヶ原の戦いを舞台に、真田広之さん演じる徳川家康をモデルとした架空の武将が、日本に漂着してきたイギリス人航海士と関わることで、戦乱の窮地をくぐり抜け、天下統一を目指す物語を10回のドラマシリーズで描いていてせりふの大半が日本語というアメリカでは異色の作品です。


エミー賞はアメリカのTV番組で最高の賞で、日本でも人気のER救命救急室や24、ザ・ホワイトハウス、ロストなどが受賞しています。


真田さんはロストにも出演されていましたが、今回主演並びに制作プロデューサーとして本作に関わっており、本当に素晴らしい受賞だと思います!

メイキング映像が公開されていますので是非御覧ください。

なお、本作のもう一人の主人公であるイギリス人航海士は、高校の歴史の教科書にも出てくる三浦按針がモデルですね。


三浦按針(ウィリアム・アダムス)は、始めて日本に来たイギリス人です。 1600年(慶長5)オランダ船リーフデ号(航海長)で豊後(大分県)に漂着しました。 

L'inglese che divenne samurai: William Adams - Tuttogiappone

徳川家康は、彼を外交顧問として今の神奈川県横須賀市に住まわせ、250石を与え召し抱えていました。その後、オランダ・イギリスが通商を許され、長崎県の平戸に商館を設置するようになったのは、按針の力によるところが大きかったと言われます。


ディズニープラスに加入されている方は「SHOGUN」を視聴することが出来ます。

引き込まれる作文とは [教室長:松本]

たまに生徒の作文を読んでいてすごく引き込まれることがあります。


その正体が何なのか理由を考えますと、一つは「第三者の感情が伝わってくる」ことなのかもしれません。

自分自身が「嬉しかった」「悔しかった」という表現方法は第一歩として大切なことです。

さらに読者を引き込ませるには、筆者と第三者双方の感情が伝わってくることなのかもしれません。


本ブログでも毎年紹介している気がしますが、次の二名の作文を今でも忘れられません。


(山崎中学校の生徒さん)

① 陸上大会の時、ふだん「勉強しなさい」とばかり言う母が応援にきた。私は素直に喜べなかった。スタートの合図とともに、ダッシュをきめたその時、母の大きな声援が聞えてきた。「〇〇頑張れー!」少し恥ずかしかったけど、同時に私のスピードはどんどん加速していった。

(忠生中学校の生徒さん)

② 私は太鼓のボランティアとして東北地方へ向かうバスに乗っていた。まったく気が乗らず、窓の外を見ながら音楽をずっと聞いていた。現地で太鼓の演奏が終わった後、一人のお婆さんが私のところへやってきて「あなたたちのお陰で生きる勇気が湧いてきた」と言ってくれた。その時、私は胸がいっぱいになり、太鼓の演奏をしにきて良かったと思った。

推薦入試を突破した彼らは今ごろ二十歳になったころでしょう。ついこの間まで一緒に数学の問題を解いていたはずなのですが・・・


最近は作文が苦手な生徒さんが増えました。いや、昔から多かった気もします。ですので、私はまずは「ありのまま」書いていいと伝えます。実際はその「ありのまま」が難しいのですが。


都立推薦入試の作文の配点は非常にウェイトが高いです。だいたい1000点満点中、200点から250点です。高校によっては300点です。


文章とは、文字であり、言葉であり、心の表れです。たとえ心が豊かであっても、それを伝えるためには練習が必要なのです。

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