クラス平均点が40点台の定期テストに意味はあるのか? [代表:宮谷] まだ正確には分からないのですが、鶴川中学校3年生の数学のクラス平均点が40点台とのこと・・。 この学年は2年生の時も40点を切るクラス平均点の時があり、3年生の1学期も40点台前半が平均点でした。 もちろん100点満点です。 今回のテスト問題はまだ見ていませんが、今までこの鶴川中の数学の問題を見ていると、明らかに教科書の標準レベルより難しい問題が出題されています。テスト用紙を見た瞬間に、「こんな問題見たこと無い。」と生徒は思うそうです。 全国の塾仲間の先生方の情報では、まれにこういった学校・先生がいるのですが、生徒達は教科書に沿って勉強しているのに、教科書以上のレベルの問題を出題して意味があるのかなと思います。特に公立中学校の場合はです。 これは私の持論ですが、普通に頑張れば全体の2/3の問題は解けるようにテストは設計しても欲しいと考えています。点数にすると65点位ですね。 平均点が40点台のテストということは、10点や20点の生徒さんも大量に発生してしまいます。そういった点数を取ってしまうと、数学が完全に嫌いになってしまいますよね。自信を失います。中学2年生や3年生から入塾してきた鶴川中学校の生徒さんの多くが、「授業を真剣に受講することを拒否して、時間を過ぎ去るのだけを待っている。」状態になっていました。 20点の生徒さんが頑張っていないわけでは無いのです。せめてちょっと苦手な生徒さんでも40点位は取れるようにしてあげて欲しいです。 もちろん何も努力していない、全く勉強していない生徒さんは10点でも20点でも仕方ないです。 保護者さんには、仮に今回のテストで70点だとしても、平均点の1.5倍をとっていることを理解してあげてほしいと思います。 かなり頑張っての成果ですので、その努力を認めてあげて下さい。平均点が40点の試験で90点を取る生徒さんは相当な秀才です。単純比較してはいけません。 受験に向けて学習モチベーションを上げる時期です。学校の先生も配慮して欲しいです。もちろん甘い対応をしろと言っているわけではありません。適切な対応をして欲しいということです。 保護者さんには、このBlogの内容を生徒さんに伝えて頂き(教室でも伝えますが)、是非モチベーションの維持にご協力をお願いします! カテゴリー: セルモの教室長BLOG 忠生教室 教室のこと 木曽教室 鶴川教室 2023.09.22 リビアの大規模災害について。 [代表:宮谷] 10日前に発生したリビアの洪水ですが、日本でも報道がされていますがあまり注目されていません。 (NHK国際ニュースナビより) よって本Blogでも取り上げてみたいと思います。 まず、現在の集計では約4,000人の死者が出ています。行方不明が約9,000人ということです。この人数は今後も増えていくだろうとのことです。 リビアの場所はアフリカ北部です。エジプトとアルジェリア・チュニジアに挟まれた場所に位置しています。面積は日本の約4.6倍です。 (Map dataより) 人口は673万人で、言語はアラビア語、宗教はイスラム教のスンニ派です。 2011年にかの有名な「カダフィ政権」が崩壊し、その後しばらく政治的な混乱や内戦が続いていましたが、2021年に暫定国民統一政府(GNU)が成立しています。しかし、あくまでも暫定政権で、政治的な対立はその後も続いています。 主要な産業は石油・天然ガスの輸出です。アフリカ1位の石油埋蔵量と言われていますが、内戦の影響で経済的に大きな影響を受け、失業率も20%近くあると言われている国です。 (NHK 国際ニュースナビより) 洪水の原因は9月10日から振り始めた大雨の影響で、11日から各地で洪水が起きました。その後、東部の都市デルナでは上流の二つのダムが決壊し、大量の水が市街地に流れ込んだわけです。 (NHK 国際ニュースナビより) 大雨が降った原因は、「メディケーン」と呼ばれる、台風のような低気圧によってもたらされた大雨が原因と言われています。リビアの上部にあるギリシャで発生し、その後南下してきて今回の大災害になったとのことです。このメディケーンは稀にしか発生しないようですが、昨今の地球温暖化要因(偏西風の蛇行、エルニーニョ現象)により、凶暴化してしまっているようです。 (NHK 国際ニュースナビより) また政治的な混乱が長年続いているので、インフラ整備もきちんとされていないことも被害を大きくした原因と言われています。また、災害発生後の救助体制も、首都トリポリを拠点とする暫定政権と東部トブルクを拠点とする勢力が併存しており、国家の分裂状態が救助活動を複雑にしているとのことです。 いま地球規模で温暖化による影響で、日本を含めた世界各地で災害が起こっていますが、災害を最小限に留めるためのインフラ整備、災害が起こったあとの救助を円滑に行うための政治体制など、様々な要因が影響していることがわかります。 赤十字の2023年リビア洪水救援金はこちらから https://www.jrc.or.jp/contribute/help/2023libya/ カテゴリー: セルモの教室長BLOG 忠生教室 教室のこと 木曽教室 鶴川教室 2023.09.21 第1回作文練習会 第二班・第三班、時間管理、次回は実践編! [代表:宮谷] 17日(日)は第1回作文練習会の第班、第三班を実施しました。 2日(土)に第一班を実施済みですが、内容としては全く同じで、 ①作文や小論文試験の狙い・目的 ②作文と小論文の違い ③近隣校の令和5年度の作文・小論文テーマ ④作文・小論文の出題傾向 ⑤作文用紙の使い方 ⑥見本作文の書き写し ⑦課題伝達 という流れです。 見本作文の書き写しでは、作文用紙の使い方を事前に説明しましたが「作文用紙の使い方のルール」に反した書き方をしていた生徒さんもいました。 作文は減点をいかに減らすかもポイントになります。しっかりルールを把握しましょう。 また、書き写しが決められた時間内に終わらず、書き写すだけでもこれだけ時間が掛かるということが認識出来たと思います。 過去問題をしっかり練習して、「自分の形」を事前に決めておき、本番は効率的に書く内容を決め・筆記していく必要があります。 一番大事な「読み手の立場」に立って「大きな字で・丁寧に・濃く」書くことも忘れないで下さい。 作文試験用に2B以上の鉛筆を3本用意しておきましょう。 ※昨今の生徒さんは筆圧が弱い生徒さんが多く、どうしても小さく・薄い字を書きがちです。 さて、17日(日)の作文練習会ですが、幸いなことに遅刻や無断欠席はありませんでした。生徒さん達の時間管理に対しての意識も上がってきている印象です。 実は参加者の中にはよく遅効する生徒さんがいたので、心配していました。内部生の方には口酸っぱく伝えていますが、とにかく学校・塾・その他習い事含めて時間管理・スケジュール管理を徹底して欲しいと思います。 決められた時間に遅れて参加したり、無断で欠席するのは、主催者・他の参加者に迷惑を掛けます。 すでに遅刻や無断欠席が癖になっている生徒さんもいると思います。癖になっている人は、時間感覚が麻痺してしまっており、将来社会人になった時に間違いなく損をします。 時間管理を見直すのは中学生が限界かと思います。高校生になれば、誰も何も行ってくれません。将来「時間を守らない人」という評価が下るると色々弊害が出るのは間違いありません。見直すなら今です。 次回は実際に各学校の過去問に沿った練習を進めていきます。まずは令和5年度の過去問を例に練習することを宿題としました。17日に参加した人は30日が期限となります。 忘れずに提出をお願いします。期限内に提出した人のみ添削していきます。 カテゴリー: セルモの教室長BLOG 忠生教室 教室のこと 木曽教室 鶴川教室 2023.09.19 暗記科目も情報の深掘りが大事! [代表:宮谷] 13日・14日と鶴川中学校の2学期中間テストが行われました。 直前までそれぞれの生徒さんは一所懸命勉強してくれました。下の画像を見てもらえればわかりますが、昨日の授業風景です。セルモシステムを使っている生徒さんは一人もいません。皆さんテスト直前なので、まとめのプリントを一心不乱に解いているのです。 今日14日(木)は理科と社会がテスト科目なので、事前に理科と社会のプリントを用意しておきました。見ていると、全体的に社会の勉強が足りていない生徒さんが多い印象でした。 学習ペースが速い生徒さんは、すでに数学や英語は3週間位前に仕上げまで終わっており、この2〜3週間は国語・理科・社会の3科目の学習に集中して取り組めました。 セルモシステムでまずは一通り解説と演習を行い、その後ワーク問題集で仕上げを行いました。セルモシステムとワーク問題集で3〜4周解いている生徒さんもいるので、これらの生徒さんはテスト後もクールな顔をしています。「どうだった。」と聞くと、静かに「問題無いと思う。」と自信あふれる表情で答えてくれます。 一方で、数学や英語に課題があった生徒さんは、ギリギリまでその2科目の学習を実施していたので、なかなか理科や社会には手を付けられないわけです。 そういった生徒さんも何とか最低限の点数は取ってもらわないと困りますので、昨晩は「重要語句・頻出問題」に限定したプリントを用意して、各生徒さんには学習してもらいました。 登校予定がなかった生徒さんにも教室で学習できることを伝えたところ、何人か登校してきましたね。 さて、プリントの実施は中学3年生は公民→歴史→理科の順で実施しました。3年生の生徒が取り組めていない可能性が高い順番です。 公民では消費生活がテスト範囲でしたが、「電子マネー」という用語問題がほとんどの生徒さんが解答出来ていませんでした。 「ペイペイって知っている?」と聞くと、多くの生徒さんが「知っている。」と答えます。一方で、ペイペイが電子マネーの一種であることを知らないのです。ペイペイという名前で覚えてはいるけど、電子マネーという上位概念があって、その下に「ペイペイ」や「スイカ」というサービス名があることを説明しました。 情報の繋がりというか、言葉や物事を1点で捉えるのではなく、普段から情報を深掘りして関連する情報も知っておかなければなりませんね。 歴史では、足尾銅山鉱毒事件がテスト範囲として出題されていました。足尾銅山や田中正造という名前は覚えていても、足尾銅山がどこにあるのか、どこの川の流域で被害にあったのか、この鉱毒事件は具体的にどのような被害があったのか、そういったことが理解出来ていない生徒さんが多かったです。 とある生徒さんが言っていました。「社会の記述問題が出来ない。」と。アドバイスしたのが、例えば足尾銅山鉱毒事件という大きなトピックスに対し、具体的にどのような事件で会ったのか、自分で他の人に説明できるように情報を深掘りしたり、繋げていくことができていれば、少なくとも記述問題には対応できるようになるよと。 現実的にはやはり時間との勝負ですね。テスト直前の限られた時間で情報の深掘りや連携は出来ません。つまり、余裕を持ってそれらに充てることのできる時間を作り出すことが必要です。 そのためには、数学や英語はとにかく先取り学習をし、直前に取り組まないようにしましょう。 カテゴリー: セルモの教室長BLOG 忠生教室 教室のこと 木曽教室 鶴川教室 2023.09.14 都立高校受験生に大きなニュース! 睡眠時間管理も立派なテスト対策!! [代表:宮谷] 先週、東京都立高校の受験を希望している生徒さん・保護者さんにとって大きなニュースが流れました。 公立高で都立だけに残る男女別定員、来春入試で全廃…「性別で不合格」解消(読売新聞) https://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/kyoiku/news/20230909-OYT1T50047/ それは、 都立高校だけで残っていた男女別定員制を、平成6年度入試(今年の中学3年生)から廃止するというものです。 実は全国の公立高校でこの男女別定員制が残っていたのは、東京都立高校だけだったんですね。 全国では「男女平等」の観点から随時廃止されていました。 さて時代的な流れからもこの判断は当然なのですが、セルモ塾生を含めて地域の中学生の皆さんにはどのような影響があるでしょうか。 受験案内を見てもらうと一目瞭然なのですが、多くの都立高校では「女子生徒さん」のほうが合格目安となる偏差値や内申点が高い状況です。簡単に言うと「女子生徒さん」の学力が高いということになります。 一概には言えませんが、やはり女子生徒さんのほうが全体的にはコツコツ勉強するのが中学生です。早めに将来の目標設定や勉強の動機づけがあるのも女子生徒さんで、比べると男子生徒さんは全体的にのんびりしています。 この制度変更が意味するとこは、言うまでもありません。従来だと合格していた男子生徒さんも不合格になる可能性があるということです。特にギリギリの成績で受験しようとすると、その可能性が高くなります。 つまり、どうしてもその学校に合格したければその学校の基準をしっかり超えるように勉強する必要があります。勉強出来ないのであれば、志望校の水準を落とすしかありません。 ただ、そうすると女子生徒さんが安心かと言うと、そんなことはありません。男子生徒さん全般がしっかり勉強する可能性は高くなりますので、従来の勉強量では勝てなくなるかもしれないからです。 そういう意味では、制度変更はありますが、男女関わらず一所懸命勉強するしか無いということですね。 さて、先週末9日・10日の土日は鶴川教室では「2学期中間テスト対策授業」を実施していました。 計8コマ 600分(10時間)の対策授業でしたが、この土日で5科目の学習が一通り終了した生徒さんが何人か出てきました。 鶴川中学校は他校より2から3週間テスト期間の設定が早かったのですが、範囲はそう変わりません。短期間で5科目終わらせるのは大変でしたが、まだ完全に仕上がったというわけではありません。 早めに5科目終わった生徒さんは、iワークや中学必修テキストなど教科書対応のテキストを使い、仕上げ作業に取り組んでもらいました。 しっかり仕上げ作業に取り組んでくれた生徒さんと、そうでない生徒さんの得点差は大きいです。5科目だと合計で倍以上の差が出るケースもありますので、流れに沿って確実に仕上げていくことが大切です。 これを自分でできる生徒さんは少数なので、我々のようなナビゲーターが流れを作っていきます。 忠生教室と木曽教室は今週末から本格的にテスト対策が始まります。まだまだ申し込み受付中なので、是非この機会を活用して下さい。料金も格安です! さて、残念ながらテスト対策授業の前の日に夜遅くまで起きていた生徒さんが数名いました。話を聞くと、3時・4時まで起きていた生徒さんも。勉強していたのであればまだ良いのですが、友達と電話していた・LINEしていたそういった生徒さんがいたのが残念でした。 当然ながら、テスト対策授業では集中力も落ちます。しっかり睡眠時間を確保するのも立派なテスト対策です。次回はそういったことが無いよう意識を強く持って下さい。 カテゴリー: セルモの教室長BLOG 忠生教室 教室のこと 木曽教室 鶴川教室 2023.09.11 NEXT BACK