夏期講習最終週! 関数に苦しむ生徒達!! [代表:宮谷] 今週で夏期講習も終わりです。 月曜日から始まり土曜日で終わりとなります。終わりと言っても、多い生徒さんだと15コマ以上勉強しますね。15コマで25時間です。通常授業も合わせると30時間以上勉強します。 始まる時は「長いな。」と思ったものですが、いざ始まるとあっという間です。 夏期講習は7から8割が受験生ですが、受験生においては進度の差が激しいのも夏期講習です。 特に数学の進度差が大きいですね。 その分岐点となるのが、関数です。 関数は中1から中3まで数学の中心的単元です。受験でもそうですし、高校に入学しても関数は数学の中心にそびえ立ちます。 字にしてみれば、たった二文字なのですが、この二文字にたくさんの要素が詰め込まれています。 四則演算・文字式・方程式・グラフ・割合・速さ・・、上げていくとキリがありません。 関数は小学校4年生の「伴って変わる」から始まりますが、その後の様々な単元のと知識を追加しながら発展していきます。まさに「実のなる木」なのです。 つまり、小学校の時から算数を苦手にしている生徒さんからしてみると、中学2年生や3年生から塾に行った・・。と言っても、関数を理解・推進するにはかなりの知識的補充・定着が必要となります。 東京都立高校受験の数学は、関数に始まり関数に終わると言っても過言では無いので、出来れば関数の復習を中心とした夏期講習にしたいところですが、やはり関連する知識に課題がある生徒さんが多く、いきなり関数の学習・・というわけにはいきません。 今年の夏期講習でもやはりこの状況は変わりなく、中学1年生の比例・反比例の復習に到達する前の関連する単元で苦しんでいる生徒さんがたくさんいらっしゃいました。 やはいこういう状況に陥らないためには、小学校の算数をしっかりと積み上げることが重要です。特に学校ではさらっと終わる、「速さ、割合、グラフ」などの勉強に時間を割いておきたいところです。 お子さんが小学校の算数を本当にきちんと理解できているか。実はこのチェックは意外と難しいところがあります。学校の算数に問題ないという場合でも、その瞬間は問題無くても、時がすぎると知識的な積み上げができていない(記憶に残っていない、関連して活用できない)場合もあるからです。 先週末も小学校4年生の生徒さんの体験学習を実施しましたが、我々セルモで実施している体験学習のプレテストを実施すると、そのあたりが明確になります。早め・定期的なチェックは欠かせませんので、気になっている保護者さんがいらっしゃいましたら、お気軽にご相談下さいませ。 カテゴリー: セルモの教室長BLOG 忠生教室 教室のこと 木曽教室 鶴川教室 2023.08.21 卒業生の声 [教室長:松本] 先月は2023年度入試の卒業生たちにいらしていただき、現在の高校生活の様子やセルモでの体験談などをインタビューさせていただきました。忙しい中教室にいらしていただき、誠にありがとうございました。 主な質問内容は以下の通りです。 ① なぜ個別学習のセルモを選んでいただいたか ② どのような課題があり、どのように克服していったか ③ 受験対策はどうだったか ④ 現在の高校生活 ⑤ 後輩たちへ向けたメッセージ 色々と参考になるお話を聞かせていただきましたので、是非皆様もご覧になってください。 https://www.selmo-machida.com/graduates/ 嬉しかったのは保護者様に「高等部があったら通わせたかった」とおっしゃっていただけたことです。毎年多くの小・中学生にご入塾頂いておりますので現実的には難しいですが、嬉しいことに高校生になってから今年も数名自習にいらしてくださいました。 主体的に取り組む姿を見ますと感無量です。そして彼らに「優しい心」と「常識」が見え隠れする時初めて、義務教育の大成を確信することができるのです。そして、その一番の功労者は間違いなく保護者様なのです。 カテゴリー: セルモの教室長BLOG 忠生教室 教室のこと 木曽教室 鶴川教室 2023.08.17 夏休みの宿題 [教室長:松本] 夏期休暇を終えて、いよいよ夏期講習も後半です。 生徒の皆さんは宿題を終えることができたでしょうか(汗) とある生徒さんから「夏休みの宿題一覧」を見せていただきましたが、9教科全て宿題がありました。 国語:読書ポスター、漢字レッスン、ワーク約8ページ 数学:ワーク約20ページ、navima学習ドリル 社会:白地図作業長4ページ、プリント(地理・歴史)、人権作文2枚以上 理科:1学期学習範囲のワークをプリントで提出 音楽:合唱コンクール自由曲、下調べ 美術:「心の残る風景」の写真を撮る 体育:2学期水泳に向けて、市民プール等で泳ぐ機会を作る 家庭科:各国の郷土料理調べ 英語:問題集(実施後提出)、英語で映画レポート 多いですよね。私の記憶が曖昧なのかもしれませんが、昔は夏休みって「自由研究」しかなかったような気がします。 私は少し変わった中学生でしたので、曲を作って、譜面を書いて、ピアノで録音して提出していました。私が書いたなんとも微妙な曲を卒業式の日に3年生皆で歌ったことは黒歴史以外の何ものでもありません。穴があったら入りたいぐらいです。とは言え、楽しい中学時代でした。 さて、話を戻します。 夏期講習の前半では生徒たちに縄文時代から昭和までの時代区分を言えるようトレーニングしてきました。いよいよその引き出しの中に出来事を入れていく時です。 とは言え、さすがに量が多いので私自身の夏休みの宿題として年表を改めて作成しました。 「時代区分」「主な出来事」「関係人物」「文化・文学」「宗教・思想」「世界」に分類しました。 ちょうど兄が東京に帰っておりましたので見ていただきました。そうしますと、ぜひ子供たちには歴史をしっかり学んでほしいとのことでした。暗記力以外に、色々なことに興味を持つ「きっかけ」になるからだそうです。 この年表は必要最低限の言葉に絞っております。例えば「石油危機」としか書いてありませんが、それを取り巻く出来事がどれほど多いことでしょう。エジプトとイスラエルによる第四次中東戦争が直接の原因ですが、さかのぼれば旧約聖書の創世記から話すことになります。(詳しくは語れませんが。) そんな時間はありません。理科もありますから。 バランスよく勉強していきましょう。 カテゴリー: セルモの教室長BLOG 忠生教室 教室のこと 木曽教室 鶴川教室 2023.08.14 語彙力・読解力が求められるようになった。逆にそれらが無いと・・。[代表:宮谷] 1週間の夏季休暇を頂きありがとうございました。今日から夏期講習後半戦(と言ってもたった2週間ですが。)に入っていきます。 社員一同、しっかりリフレッシュさせて頂きました。私は、今年は帰省や長期の旅行が無かったので、家族サービスをしつつ、トレーニングジムに1週間通うことが出来ました。食事も制限して、若干ではありますが体重が落ち、筋力が付きました。ストレッチをしっかり行った成果もあってか、身体が軽い感じになったので、休み明けの気だるさもありません。 学習塾さんの中には、こういった休みのタイミングに1日・2日しか休まないところもあると聞いていますが、御本人の体力もそうですし、家族がいる場合はきついなあ・・と思います。 セルモは今後もGW・夏休み・年末年始と、休むべき時はしっかり休ませて頂き、その後の指導・授業を元気よく行っていきたいと思います。 さて、小学3年生の息子の夏休みの宿題のテキストを見ていると、算数も国語も「語彙力・読解力が必要な問題」が本当に増えたなと感じます。 2020年に改訂された小学校の学習指導要領ですが、直後の小学校の授業や課題テキストは、そういった語彙力・読解力が必要な問題は少なめで、算数だと計算中心といった感じで、指導要領の変更を完全に反映出来ていない(していない)内容でした。 流石にそれから3年が経過し、今の小学校4年生までは入学直後から新指導要領なので、テキストもしっかり指導要領を反映したものを使っているということだと思います。 ここで必要な語彙力・読解力ですが、例えば「怒る」という言葉の反対語を答える問題がありました。 保護者様も考えてみて下さい。怒るの反対は何か・・。 正解は「喜ぶ」「笑う」「泣く」の3つのうちどれかを答えていたら正解です。 ※「喜怒哀楽」という言葉がありますね。 もしかしたら「褒める」という言葉を考えた人がいるかもしれません(笑)。 「褒める」の反対は、「謗る(そしる)」や「貶す(けなす)」です。「腐す」もあります。 これなかなか難しいですよね。怒るの反対語の問題は、一番最初に小学校1年生で登場します。漢字ではなく平仮名ですが。 つまり、指導要領上は1年生からそういった語彙について学習しており、2年生や3年生は「当然知ってますよね?」ということになります。 その国語力をもとに、算数などの文章題は組まれるため、国語が苦手な生徒さんは、算数の文章題や読解が必要な問題へ対応出来ないというわけです。 実際に小学生や中学生の生徒からの質問で一番多いのは「先生、この問題はどういう意味ですか?」という質問です。 解き方が分からないのではなく、問題の意味が分からないのです。 セルモでも季節講習で「読解力強化講座」を取られる方が多いですが、一番簡単なレベルのテキストでも結構難しいです(笑)。我々が読んでも、まれに「あれ?これ答えなんだろう。」と考えてしまうケースもあります。 今日のBlogを読んで頂いた読者の方であればすでにお気づきでしょうが、成績が取れない生徒さんの原因は、単に解法が掛けているだけでなく、語彙力が欠けていることによる弊害が大きいということです。 良くご質問を受けるのが「本を読めば解決しますか?」ということなのですが、単に本を読むだけではだめだと思います。本を読んで、分からない言葉やニュアンスは辞書で調べていく必要があります。と言っても、実際に読解に遅れがある場合にそれらをコツコツやっていると時間が掛かりすぎてしまうので、上記のような専用の教材を利用するのが一番良いと思います。 セルモでは、通常授業の前後でこの読解力・国語力強化教材を組み込む授業も可能ですので(オプション料金は安価です。)、お気軽にご相談下さい。 カテゴリー: セルモの教室長BLOG 忠生教室 教室のこと 木曽教室 鶴川教室 2023.08.14 仮内申点分析を進める。 [代表:宮谷] 夏季休暇期間中に色々作業を進めています。 座布団の洗濯の話は昨日書きましたが・・、もう一つの作業として都立高校を志望する生徒の仮内申分析を進めています。 1学期の通知表のデータをもとに(送っていない中3生の生徒さんは至急ご送付下さい。)に、志望校の合格率データとの突き合わせを行っています。 夏季休暇明けに各生徒さんに書類をお渡ししようと思いますが、ここで合格率データの考え方を説明しておきます。 ※セルモ町田では晶文社さんのデータを参考にしていますが、データ参照元により多少数値が異なりますので予めご了承下さいませ。 晶文社さんのデータには、「60%合格率(見込みあり)」と「80%合格率(ほぼ確実)」の二つの指標があります。その二つの指標に対し、必要な偏差値・換算内申・当日の学力検査得点などが表されています。 一例で説明すると、今年も志望者が多い小川高校で説明します。 まず、男子生徒さんと女子生徒さんでは、数値が異なります。 都立高校は男女別募集の学校と男女混合募集の学校の2つがあり、混合の場合は指標は一つなのですが、多くの学校では男女別募集です。町田総合、若葉総合高校は混合募集なので、女子生徒さんのほうがどうしても学力が高く、女子生徒さんの割合が多くなってしまいます。募集方法は全国的には、男女混合募集になりつつあるので、いずれ東京もそうなっていくのでは無いでしょうか。 男女別募集の場合、おおむね女子生徒さんの指標が高い学校が多いです。 まず保護者さんや生徒さんが見ていかないといけない数値は、全部で7つあるとお考え下さい。 ①推薦倍率:推薦入試における倍率 ②一般倍率:一般入試前期における倍率 ③偏差値:標準偏差の値 ④換算内申:通知表の値を、主教科5科目×5+副教科(4科目)×5×2の65点満点で計算したもの ⑤調査書得点:④の換算内申を300点満点に変換したもの。計算式は換算内申÷65×300です。 ⑥入試得点:当日の入試得点を700点満点に換算したもの。計算式は500点満点×1.4倍です。 ⑦総合得点:⑤と⑥を合計したもの ※学校により調査書得点と入試得点の割合が異なる場合があります。 ※令和5年度入試より、⑦の総合得点にESAT-J(スピーキングテスト、20点)が加わります。 小川高校は、上記7つの指標で ①男子 2.18倍 女子 3.40倍 ②男子 1.40倍 女子 1.26倍 ③男子 60% 46 80% 49 女子 60% 45 80% 48 ④男子 60% 40点 80% 42点 女子 60% 42点 80% 44点 ⑤男子 60% 185点 80% 195点 女子 60% 195点 80% 205点 ⑥男子 60% 365点 80% 405点 女子 60% 350点 80% 390点 ⑦男子 60% 550点 80% 600点 女子 60% 545点 80% 595点 小川高校のデータを見ると面白いのが、偏差値は男子のほうが若干高いのですが、倍率は女子のほうが高いので、必要な換算内申や調査書点は女子のほうが高いという現象です。一昨年も女子生徒さんのほうが倍率が高かったので、女子生徒さんで同校を目指す生徒さんは、まずは必要内申点をできるだけ高めることに注力して下さい。 7つも指標があり、さらにそこに60%基準と80%基準があるので、生徒さんはなかなか理解が難しいところがあり、「志望校は子供の意向を重視しています。」とお考えの保護者さんは注意して頂きたいと思います。多くの生徒さんが、これらの数値を客観的に見ているわけではなく、学校の雰囲気や友達関係を中心に感覚的に捉えていることが多いからです。 もちろん生徒さんの意向は大事ですが、そこに保護者さんの冷静な目線を加えて欲しいと思います。 上記の指標で何が大事かと言われると「全部大事」です。 例えば、偏差値や換算内申の80%基準をクリアしていても、推薦倍率が4倍や5倍、一般倍率が1.8倍や2倍を超えてくると、指標を超えていても不合格になる可能性があります。 つまり、すべての値を総合的に見る必要があります。学校の定期テストと違い、受験の場合はおおむね同じような学力の生徒さんが受けに来るので、ちょっとした差で不合格になってしまいます。 ということからすると、倍率の高い学校へ偏差値や調査書得点が足りないのに受験することは自殺行為であると言えます。 あくまでもすべての数値を客観的に見て「余裕のある状態」で受験して下さい。 不安を払拭するには、都立の場合はとにかく勉強量を積むしかありません。5科目あるので、5科目の基礎学力を高めること(教科書レベルは理解出来るようにする)、そして受験レベルの問題をたくさん解いて、最後に過去問題で仕上げていくことが大事です。 カテゴリー: セルモの教室長BLOG 忠生教室 教室のこと 木曽教室 鶴川教室 2023.08.12 NEXT BACK