高専やダブルスクールという選択肢もある! [代表:宮谷] 現在、新中学3年生の面談を順次進めています。 1年後には彼らの受験も概ね終わっていることかと思いますが、 ・この1年のスケジュールを把握する。 ・志望校選びはどうする? ・勉強はどうする? ・その他、現時点でのお困りごとは? など、今年の都立受験の問題などを実際に見て貰い、実際の受験のレベル感も掴んでもらいます。 ここ数年の傾向ですが、進学先の多様化が進んでいます。 今回も面談をすると、従来には無い進学先を希望される生徒さんもいます。 選択肢の中に増えてきているのが、「高等専修学校」通称高専や、「専門学校高等過程」通称ダブルスクールです。 高等専修学校は、昭和51年に新しい学校制度としてつくられた専修学校のうち、中学卒業者を対象とした課程です。 社会に出てすぐに役立つ実践的な職業教育を行い、いろいろな分野でスペシャリストを養成しています。 高等学校と並ぶ正規の学校として、高等学校の枠に収まらない多様な教育を行っているのが特徴です。 高等課程は、基本的には高専と同じ目的とした学校なのですが、卒業資格が提携校となる場合があるのが違いです。 例えば、町田調理師専門学校高等過程は、東海大学付属望星高等学校の卒業資格が貰えます。 多少の違いはあるものの、基本的には将来の就職や自立に向け専門的な教育を早めに習得することが目的なのです。 町田市内の生徒さんだと、お隣の相模原や横浜を含め、通学1から1時間半以内だと20以上の高専・高等課程があります。 専門分野も料理・パティシエ・美容・介護・会計・俳優/声優・音楽など、多様な分野の学校があります。 興味ある方はHPを見たり、見学に行ってみることをお勧めします。 ただ、気をつけなければいけないのは、保護者さんとお子さんできちんと約束をされることです。 専門的教育を受けるので費用も相応に掛かります。 途中で「やっぱり違う。辞めた!」と言われると、それまでのプロセスや投資が無駄になります。 選考の初期段階で、きちんと「最後までやり遂げる。」「意思を持って進学する。」ということをきちんと話し合い約束して下さい。 やはり過去にも途中で行かなくなった生徒さんのお話も聞いています。 高校進学は大人への入口です。 生徒さんにも自分自身で”意思決定する重要性”を理解してもらう必要があります。 それは普通の都立高校や私立高校でも同じです。 カテゴリー: セルモの教室長BLOG 忠生教室 教室のこと 木曽教室 鶴川教室 2024.03.08 睡眠の問題・課題を抱えている生徒さんの増加、深刻です。 [代表:宮谷] 最近、朝起きられないお子さんが増えていますが、一言で起きられないと言っても原因は様々あります。 睡眠専門のグッドスリープクリニックさんのHPにその種別が書いています。 https://www.good-sleep.gr.jp/difficulty_getting_up/ これだけの原因が考えらるので、素人判断は危険です。 睡眠障害の専門病院や睡眠外来はとても増えてきているので、改善が見られないお子さんは診察を受けてみることをお勧めいたします。 やはり、過去に睡眠障害の診断を受けた生徒さんは、病院の方に「もっと早く来てほしかった。」と言われたそうです。 一度その症状が出ると、風邪とは違い数日ですぐに治るということはありません。 一定の治療期間が必要なので、場合により受験や大事なテストと期間が被ってしまう場合があります。 少なくとも気をつけないといけないのが、寝る前にずっとスマホを見ているお子さんです。 時間を決めて保護者さんが預かって下さい。 本ブログでも何度も書いていますが、スマホでずっと動画やゲームをやっている生徒さんが多すぎます。 上限は21時位では無いでしょうか。小学生だと20時とか・・。 受検生の今年の合宿勉強会で驚いたのが、過去問演習を開始してもスマホをやめられなかった生徒さんです。 開始の声が掛かっても、スマホを触り続け、50分の実施中も鞄から取り出して触っていました。 話を聞くと、手が勝手に動いてしまうそうです。知らぬ間に触っていることも多いようで、かなり深刻な状態だなと思いました。 一旦その日の演習中は預かりましたが、休憩時間になると早速ゲームをやっていました。他の生徒さんが自習をしているので、ゲームは控えてね?と言うと、会場の外の廊下に行って続けていました・・。かなり深刻な中毒です・・。 カテゴリー: セルモの教室長BLOG 忠生教室 教室のこと 木曽教室 鶴川教室 2024.03.07 姿勢・ノート・語彙力の改善は時間が掛かる・・。 [代表:宮谷] 3月に入り、体験学習が本格化してきました。 セルモの体験授業はなるべく初回は保護者様にご覧頂くようにしているのですが、 多くの保護者様がすぐにお気づきになるのが、生徒さんの「着座姿勢の悪さ」と「学校の勉強ではノート学習が身に付いていない」の2点です。 また、学習面では「知識や理解の定着に課題」があることは、当然どの保護者さんもお気づきになられて体験授業に来られているのですが、それがどの部分なのか、なぜなのか、その点も体験授業により明確にお気づきになられるかと存じます。 まず「着座姿勢の悪さ」ですが、この数年非常に顕著な傾向かと思います。 原因は様々なのですが、コロナ禍を経験し、非常にその割合は増えています。 本Blogでも何度も回てきましたが、姿勢が悪いと、 ・内臓が圧迫され、酸素吸入量が減り脳へ酸素が回らない。=理解力や処理力に影響。 ・視野が狭くなり、教材やノート全体を見渡せない。=問題処理が遅くなる、ケアレスミスの増加。 ・将来的には腰痛の原因となり、健康被害が出る。=日常生活に支障が出る。 と、姿勢が悪くて良い点はありません。ただ、一度姿勢悪いモードが続くと、筋肉や意識が癖づいてしまうので、なかなか治りません。ストレートネックも典型的な症状ですね。 姿勢矯正教室に通う生徒さんもいるほどです。経験上、声がけだけだと、一瞬は姿勢が良くなりますが継続はしません。 やはり姿勢矯正のプロに診断と対策をお願いしたほうが良いでしょう。 次に、「ノート学習が身に付いていない」ですが、ノートというのは情報を整理整頓し、適切に処理する場所であります。 きちんとノートを取れるようになると、正しい理解や処理方法が得られます。 しかし、近年の学校ではノート指導がほぼ無いので、ノートに整理整頓してまとめられない生徒さんが圧倒的に多くなりました。 学校のナビマのように、画面だけを見て楽に答えようとする習慣が身につき、小学校1年生であればまだしも、2年生以降の学習に大きな影響を及ぼします。 できるだけ小学生の早いうちから、ノート学習にしっかり取り組めるようお願いします。 セルモはオリジナルノートを活用し、ノート学習の改善に努めていますが、ここ最近だいぶんオリジナルノートの活用が定着化してきた印象です。教室で100円で販売しています。 最後に学習に課題がある原因の一つに、「語彙力」が原因になっているケースが増えてきました。今の教科書の中身は、「読解力がある」ことを前提にした問題ばかりですからね。 例えば、「これらの」「これ」などの指示詞や、「このように」「よって」などの接続詞の意味を理解出来ていないと、問題全体の文脈が読み取れず、算数や数学だと問題までたどり着きません。一つずつ、それぞれの言葉が何を意味しているのか、きちんと積み上げていく必要があります。 語彙力の改善、姿勢の矯正やノート学習の習慣化はともに時間が掛かる項目です。 小学校時点で気付いた方は、なるべく早めに改善に取り組んでいただきたいと思います。 カテゴリー: セルモの教室長BLOG 忠生教室 教室のこと 木曽教室 鶴川教室 2024.03.06 “受験合格”をゴールにしないでね! [代表:宮谷] 昨日は都立一般入試前期分割の合格発表でしたが、朝からその対応で大変疲れました。 LINEやメール・お電話で、保護者様の喜び・悲しみ、様々な声を聞きました。 合格発表後に登校した生徒さん達とお話しましたが、皆さんそれぞれの心象風景や意見がありました。 きっとそういう風景を積み重ねて、人間として成長していくのでしょう。 今回の経験や体験を大切にしてください。 令和6年度入試 合格速報!(2024年3月1日更新) https://selmo-machida.com/wpsys/topics/10437.html さて、一方で心配なこともあります。 来週から中学3年生の大半は「高校進学準備講座」で数学Ⅰや英語を実施するのですが、昨日はまだその準備が完了していないため、受験対策メニューで未着手の数学の問題を解いてもらいました。 とある生徒さんは、1年生の一次方程式の受験問題、他の生徒さんは同じく1年生の比例・反比例の受験問題に取り組みました。 すると、とても大切な方程式の手順や、比例定数の求め方、反比例の計算の公式など、多くの解法を忘れてしまっているでは無いですか・・。 説明をすると、「そうだった・・。」と思い出してくれましたが、受検生特有の現象です。受験合格でほっとした気持からなのか、一気に油断が出てしまうのです。 昨日は仕方ないと思うのですが、週末ゆっくり休んで気持を切り替えてください。 高校の学習は中学校以上に科目が多く、難易度も高いです。 成績の上下差も露骨に出ます。小学校や中学校で味わった「分からない辛さ」はもう体験してほしく無いと思います。さらに、義務教育では無い高校は留年もあります。 来週の土曜日に「高校進学準備セミナー」をオンラインで実施します。 是非ご参加いただき、気持を切り替えるきっかけにしてください。 (日時) 3月9日(土) 18:00から19:30 (お申込み先) 下記のエアリザーブからお申し込み下さい。 https://airrsv.net/selmomachidatsurukawa/calendar ※お申込み後アクセス先URLをお知らせいたします。 (主な説明内容) ・高校の学習の難しさ ・大学受験の仕組み ・今年度共通テストの分析 ・ブロードバンド予備校のご案内 等 カテゴリー: セルモの教室長BLOG 忠生教室 教室のこと 木曽教室 鶴川教室 2024.03.02 “ノー勉”を防ぐには? [代表:宮谷] 昨日から学年末テストが開始された学校が多いですが、理科・社会や実技科目を”ノー勉”で臨もうとする生徒さんが一定数いらっしゃいます。 保護者さんに対しては、「やった。」と言っているケースが多いです。 この「やった。」という言葉の定義は色々で、「ワークで仕上げを行い自信がある。」状態から、「教科書を読んだだけ。」という人もいれば、「ワークの答えを写しただけ。」「実は何もやっていない。」など、様々な状態があります。 もちろん保護者様の多くが真に受けてはいないのですが、頭ごなしに否定すると親子喧嘩の元になります。 私達も生徒さんに「やった?」と聞くのですが、それだけで信用ならないので、少しクイズ形式で問題を出すなど生徒さんの機嫌を損ねないように(笑)質問をしてみます。 昨日も中学1年生の生徒さん数名に「鎌倉幕府の初代将軍は?」と聞いてみました。この質問を答えられない生徒さんは、間違いなく今回のテスト範囲(概ね、どの学校も鎌倉時代がテスト範囲)の学習をしっかりやっていないことが分かります。 なんせ、テスト範囲冒頭の一番主要な人物ですからね。 答えられる生徒さんには、あといくつか質問してみて、代表的な人物名や用語が理解出来ているか確認します。 セルモの場合は5科目の教科書準拠学習が柔軟に切り替えられるので、テスト範囲の学習に自信が無い生徒さんには、理科や社会を急遽実施することが可能です。 昨日も何名かの生徒さんに社会の歴史や地理を学習して頂きました。地理では、アメリカの首都を聞いてみるなど、定番の質問があります。ちなみに、昨日地理を勉強した生徒さんは、アメリカの首都をサンフランシスコと答えていました。 理科や社会を勉強しない生徒さんの多くの原因が”興味が無い。”と言うことや、数学や英語の学習で”いっぱいいっぱい”というところがあります。 人間の行動特性で、「AIDMAの法則」というのがありますが、 A:Attention(注意) I:Interest(興味) D:Desire(欲求) M:Memory(記憶) A:Action(行動) 5つのステップで人間は行動すると言われており、Interest(興味)が無いと勉強する欲求も湧かないということになり、記憶や定着の行動にも出ないわけです。 セルモのICT学習システム(日本e-learning大賞受賞)は、解説を担うレクチャーアニメーションで生徒さんの興味感心を引くような説明を心がけています。 だから、どの生徒さんも真剣に取り組んでくれます。 昨日も多くの生徒さんが「家にいたら、多分やってなかったと思う。」と言って帰っていきました。テスト範囲全ては学習出来なかったですが、今日のテストに少しは貢献出来ると良いなと思います。出来ればもう少しテスト対策授業をしっかり受けて、そういった科目への学習時間に割きたいですよね。 一方で、昨日地理や歴史を学習したことのデメリットもあります。 それは数学や英語の授業時間が削られたことです。この学習は、定期テスト以降の学習で取り戻すしかありません。春期講習のご案内も開始いたしますが、やはり学習時間の確保が一番重要なのは言うまでもありません。 カテゴリー: セルモの教室長BLOG 忠生教室 教室のこと 木曽教室 鶴川教室 2024.02.27 NEXT BACK