都立高校一般入試(分割前期)明日に迫る! [代表:宮谷] いよいよ都立高校一般入試(分割前期)が明日実施されます。 前日までギリギリまで学習量を積み上げるしかありませんが、今までの学習状況のチェックという意味もあり、昨日19日(月)鶴川教室では令和5年度後期の数英国の過去問演習を実施しました。 ある意味頑張ったな・・と思うのが、入塾時は数学も英語も定期テストで10点や20点以下の生徒さん達が(もちろん全員では無いですよ?)、受験問題で60点前後取れるようになったことです。国語はもう少し高く70点以上取れています。 60点と言うと数学と英語は平均点プラスαくらいですね。国語は年度により平均点が75点や80点近く行くので、ほぼ平均くらい。入塾当初は、基礎計算も英文法も漢字も全く覚えていませんでしたが、それらの生徒さんが60点を超える。凄いことです。 ここまで来るのは本当に大変でした。 何せ、数学は場合により小学校の計算に課題があったり、英語はdogがbogになっていたり・・と、最初一緒に体験学習に来られた保護者様達が大変がっかりする様子が印象的でした。中には、お子さんへの申し訳無さから涙される保護者様も・・。 すべて一から学び直すコンセプトの元、時間を掛けて復習に取り組みました。当初は定期テストの範囲の勉強どころではありませんでしたが、保護者の皆さんには根気強く見守って頂きました。 そういう意味では、過去問題で平均点を上回るパフォーマンスを示すことが出来ているのは大きな成長、ある意味感動的なシーンであります。 ただ、どの生徒さんも本当はもっとパフォーマンス積み上げるチャンスはあったかと思います。最初は宿題サボったり、ノートもきちんと書かないなど、丁寧な学習が身につくまで本当に時間が掛かりました。その他、忘れ物や時間管理なども課題でした。この点は現時点でも課題の生徒さんもいます。 こういった点をもっと早く改善できていれば、今頃80点を取れる生徒さんに成長出来ていたかもしれません。 いま中学校1年生や2年生で”学び直し中”の生徒さんも、是非根気強く取り組んで下さい。また、学習に関する知識や経験も大事ですが、それ以上に丁寧な学習、時間管理・忘れ物などに気をつけて、自分持てるパフォーマンスを最大限発揮できるように頑張りましょう。 このパフォーマンスを最大化する経験は、きっと社会に出た時にとても役立つはずです。 カテゴリー: セルモの教室長BLOG 忠生教室 教室のこと 木曽教室 鶴川教室 2024.02.20 令和6年度神奈川県立高校入試分析! [代表:宮谷] 昨日神奈川県の県立高校入試がありましたが、朝イチで問題と解答が神奈川新聞のサイトにアップされていたので、早速いくつかの科目の問題をチェックしてみました。 https://www.kanaloco.jp/news/social/article-1050479.html ネット上では例年と出題形式が違う科目がある、いきなり問題のレベルを上げてきたと噂になっていました。 まずは数学をチェックしてみましたが、基本的な計算はそれほど難しくなく、大問1と2は丁寧に解けば多くの生徒さんが対応出来るはずです。 ※逆に言うと、基礎計算を理解出来ていない生徒さんは、大問1と2で得点が取れないので数学は全滅になります。これはどこの都道府県でも同じです。 次に、大問3では図形の証明・四分位数と箱ひげ図・三平方の定理・食塩濃度を用いた方程式の文章題・関数・確率・立体図形の複合問題が出題されていました。要は三年間の数学を全方位的に網羅していることになります。 図形の証明は東京都でも毎年出題されますが、避ける生徒さんが多いです。今年受験の生徒さんには、残りの1週間で証明の復習を考えています。 四分位数と箱ひげ図は、2021年度の教科書から中学校2年生の数学で導入された新単元なので、そろそろ東京都も出題されるかもしれません。神奈川県は昨年も出題されていましたね。 セルモでも、今週末辺りで各生徒さんに取り組んでもらいます。多くの生徒さんが忘れているのと、結構考え方が難しい単元です。また、過去問題でも出題が無いので、対応が必要となります。 三平方の定理は複数回処理が必要な問題で、これも平方根の基礎計算が苦手な生徒さんには厳しいかもしれません。難易度はそれほど高く無いですが。 食塩濃度の計算は東京では見られない種類の問題ですが、これも苦手な生徒さんが多いでしょうね。そもそも食塩水を知らない、濃度の意味が分からない生徒さんが激増しています。学校の理科の実験でも、食塩水を作らない場合が増えているようです。 関数と確率も基本的な公式やルールを把握しておけば対応出来る問題ですが、関数はグラフが見た感じ複雑なので、きちんと条件をグラフに書き込むこと、方程式の計算を丁寧に実施することが必要です。ただ、こういった基本の作業を嫌がる生徒さんが最近顕著に増えており、ノート学習の習慣化がついてない弊害かと思います。 確率はちょうど今回中学二年生の定期テストで出題されますが、小学校5年生で割合の知識を基本とした問題です。ただ、この割合が苦手な生徒さんが本当に多く、割合・百分率・歩合の関係を理解出来ていないまま中学校に進学した生徒さん達にとって確率は鬼門の単元です。これも関数と同じですが、樹形図を丁寧に書くなど、確率特有の学習に向き合えない生徒さんが大変多いです。確率は基本問題が東京の大問1で出題されることが多いので、都立受験生は避けて通れない単元です。 最後の立体図形の複合問題は、三角錐の体積の公式はもちろんのこと、立体図形の各頂点を最短で結ぶ糸の問題、三平方の定理など、三年間の図形問題の知識がきちんと身についていないと解けません。 ということで、まずは数学を分析してみましたが、昨年と比べ多少難しくはなった印象はありましたが、それほど極端に難しくなったわけではありませんでした。 ただ、勉強量が足りない生徒さんにとっては、その少しの差が大きな壁と感じるはずです。いずれにせよ、今の受験問題は学校の教科書を理解出来ているだけでは解けません。教科書の知識は完璧に。そのうえで、発展・応用力を身に付けていく時間と経験が必要です。 カテゴリー: セルモの教室長BLOG 忠生教室 教室のこと 木曽教室 鶴川教室 2024.02.15 卒業式まであと1ヶ月 [教室長:松本] 各学校の卒業式が近づいてきました。 皆さんはご自身の中学校の卒業式を覚えてらっしゃいますか? ほとんどの方が「はい」とお答えいただけるのではないでしょうか。 人生において、これほど多感な時期はありません。 純粋さゆえに苦しく、また嬉しく、時に切なさに胸が締め付けられ、時に胸は希望で満ち溢れ。 私たちの心というものは、頑張りに応じてご褒美を得ることができます。 それは感情というかけがえのないものです。 小学校時代、中学校時代、全力で生きた子たちは卒業式に何を感じるでしょうか。 友人と離れる切なさ、新しい生活への期待感、思い出される苦しかった日々、楽しかった行事。 情緒が生まれなければ社会や他人に対して心のセンサーが働かず、どうして思いやりの心が生まれるでしょうか。 だから一所懸命生きる、一所懸命勉強する、一所懸命仕事をする、私はそれは意味のあることだと思っております。 塾は一所懸命勉強する生徒を応援しております。 しっかりセンサーを働かせて、困っている生徒をフォローする。 先生!先生!と言える生徒ばかりではありません。 そういう生徒たちのしぐさや視線をキャッチできるようアンテナを張っております。 さて、話は変わりますが都立高校一般入試まであと1週間です。 焦っている時こそ、冷静であれ。 平常時にこそ、アンテナを張れ。 あと1週間、困っていることがあったら何でも相談してください。 カテゴリー: セルモの教室長BLOG 忠生教室 教室のこと 木曽教室 鶴川教室 2024.02.14 理科の受験問題も難しい・・。春からの受験対策もアップデートが必要! [代表:宮谷] 本Blogをご覧頂いている方は毎日100〜200人いらっしゃって、私どもも大変励みになります。 さらに、グレードアップした教室運営していかないといけないなと、身が引き締まる思いです。 さて、昨日はLINEメッセージのほうで社会の都立過去問を例示しましたが、理科も難しいです。 社会以上に範囲が広く、植物・生物・化学・物理・地学・・分野をあげていくときりが無いです。 中学3年生までの全範囲の基礎知識を身に付け、さらにそれらを奥深く活用していく必要があります。 下記に例示するのは、昨年令和5年度の大問1-(1)です。 一問目から、なかなかの難問で、生徒さんたちは頭をガツンとやられます。理科の勉強が出来ていない、苦手な生徒さんの中には、戦意喪失する生徒さんも出てきます(笑)。 問題を解き始める時の様子を見ていると、よく分かりますね。 生産者と消費者を仕分ける問題ですが、そもそも生産者と消費者という言葉を理解しておかないといけませんし、その組み合わせも教科書熟読、問題集実践の中できちんと覚えていないと解けない問題です。 理科の勉強は、近年特に興味が無い生徒さんがとても増えています。その影響もあり、都立の受験問題でも平均点は5科目の中で一番低い状態です。 逆に言うと、理科をしっかり勉強しておくことは、ライバルに差を付けることが出来ます。 セルモでも近年の生徒さんの理科や社会の理解状況を考えると、受験生への対策を再考しなければいけないと考えています。 都立志望の生徒さんは、春休みから理科や社会の学習に取り組んでいただいていますが(数英に遅れがない場合)、もっと密度濃くしていかなければならないと考えています。 ただ、時間は限られています。 最大の効果を発揮するには、自宅での勉強も必要です。いま春期講習のパンフレットを作成中ですが、そのあたりも反映させていきたいと思います。 カテゴリー: セルモの教室長BLOG 忠生教室 教室のこと 木曽教室 鶴川教室 2024.02.14 小学生の生徒さんの通塾動機・目的 [代表:宮谷] 先週、今週の鶴川教室は小学生の方の体験が多いです。 他教室でも小学生のお問い合わせがポツポツ出始めました。 順次ご対応させて頂いており、ご入塾意思も頂いております。 通塾の目的は、学び直し・中学校進学準備・中学受験と様々です。 それぞれの生徒さんで体験学習においてチェックするポイントが異なります。 学び直しの場合は、すでに学習につまずきがあることを保護者さんも生徒さんも認識されていますので、つまずいた原因の分析、学び直しが必要な箇所の決定、期間の算出などを行います。 当然、つまずいた原因の根深さや、学び直しの範囲により対応が異なってきます。ただ、いずれにせよ6年生の2月からは中学校の勉強をしたいので、この期間に間に合うか否か、非常に重要な判断要素となります。 例えば算数の4年生以降がほぼ分からない・・状態で、6年生の3月から改善が間に合いますか?と言われると、それは難しいという判断になります。 まずは小学校の各単元の基礎知識を重視するのか、分数と小数の計算だけは復習して、中学校の基礎計算に備えるのか、どちらが正解とは言えませんが、作戦を絞って取り組んでいく必要があるでしょう。 中学校進学準備はどうでしょうか。 まず、現状の中学校1年生で一番問題になっているのが、中学校の数学や英語・国語の学習に必要な知識に凸凹がある状態で、中学校に進学してしまっていることです。 生徒さんが学習を苦手にしているケースもありますが、それ以上に「小学校では学んでいないケース。」が目立つことです。 これは小学校の授業時間が明らかに足りないことに起因します。 算数だと難易度の高い単元はパスする、単元はとりあえず着手するけど文章題は飛ばす・・、全体は着手したけど理解の定着は二の次・・、時間の制約のある中で学校の先生達も苦渋の決断とのご意見を頂きます。英語は文法と単語は覚えない、国語も文法の多くをやっていない、様子が目立ちます。 保護者様からは「理解度別のクラスわけをしているのに・・。」とのご意見を良く頂きますが、クラス分けをしているだけで、すべての範囲をしっかり網羅出来るように授業を運営しているわけでは有りません。 いま国では、小中学校の授業時間を各5分短縮して、他の時間に充てようとしています。ますます一つひとつの授業の中身を薄くせざるを得ません。 まだ、理解の薄い箇所の定着に充てるのであれば良いのですが、探求の時間ばかりを増やしてしまうと、学力差は開く一方でしょう。 https://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/kyoiku/news/20240209-OYT1T50241/ 現状すでにかなりの学力差が出ているので、この傾向が拡大するのは間違いなく、小学校3,4年時点から学習貯金をしっかり作り、多少のつまずきがあっても十分に対応出来るようにしていきたいものです。 最後に中学受験です。 中学受験をされる理由は様々あります。 ・公立中より優れた学習カリキュラムを受講したい。 ・学校設備や環境に魅力を感じる。 ・高校、大学の付属校でありその後の受験を減らしたい。 ・諸事情により公立中に進学したくない。 理由も様々ですし、生徒さんの学力も様々ですので、最初は暗中模索から始まるケースがほとんどです。 一つひとつの要素をよくお聞きし、適切なアドバイスを差し上げます。 一番問題になってくるのが準備期間です。 過去最短は6年生の6月からの準備でした。見事合格されましたが、あの時は何をすべきか?無駄なことは出来ないので、学習・指導内容をよく吟味し、最短距離を走ってもらいました。 しかし、生徒さんが何よりも一所懸命努力する生徒さんだったので、我々も大変助かりました。 ※セルモ動画に登場する生徒さんです。 よって、誰もがそのタイミングから準備して間に合うわけではありません。 偏差値50前後の学校で、最低でも2年間の準備期間(5年生から)は用意されて下さい。 受験方法も様々です。 4科目受験、2科目受験、英語受験、適性検査型受験といろいろあります。 それぞれ一長一短あるので、保護者様には説明させて頂きます。入学できても、その後についていけなくなるケースもあるので、冷静な分析・判断が必要です。 カテゴリー: セルモの教室長BLOG 忠生教室 教室のこと 木曽教室 鶴川教室 2024.02.13 NEXT BACK