【第8回】令和7年度入試 日帰り合宿勉強会レポート② 2/1(土)に実施した日帰り合宿勉強会のレポート第二弾です。 その前に、一つ衝撃の出来事が。 当教室の生徒さんやご家庭では無いのですが、私の知り合いの塾の中学3年生の生徒さんが「私立高校併願先受験(併願優遇)」の願書を期日までに提出し忘れたと、その塾のオーナーさんから相談がありました。 「何か取れる手段はあるか?」と。昨晩夜に相談を受けたのですが、受け付け時間が過ぎており、バイク便で持っていってもらうなど取れる手段は限りなくありません。 そこで、急遽「上申書」の作成を支援し、そのご家庭のお母様が今朝願書と上申書を高校に持っていきました。 残念ながら結果は受け付けNGでした。運用を厳密にされている学校のようで、仕方ありません。 お母様は随分落ち込んでいたようですが、もう仕方ないことなので、まずは落ち込んでいるだろう息子さんの心のケアを優先して欲しいとお伝えしました。 この時期は様々なことを目にしますが、無事何事も無く受験するためには、細かいところまで確認が欠かせませんね。 さて、本題の合宿勉強会のレポートです。 ①理科の「日本の天気(四季の天気の特徴・気団など)」「電気回路(電流・電圧)」の解説 この二分野は、内容が難しいだけに学校で学んだ際に避けていた生徒さんも多い分野です。 私も中学校の時の理科の先生があまにもマニアックで、特に天気は気圧の計算まで中学1年生でやらさせれたので、生徒さん達の気持ちが良く分かります。 とは言いつつも、この二分野が受験に出題されないことはほぼ無いので、詳細に解説を行いました。 皆さん真剣に聞いて頂けましたが、電気回路は計算問題を解けるようには実際の問題をこなしていく必要があります。 もう一つ重要な電力の解説は次回行いますが、電流・電圧は計算出来るようになっているはずなので、しっかり問題をこなしておきましょう。 同様に日本の四季についても、問題をこなして気温・湿度・気団の名前・気圧の位置・風向きなどをぱっと答えられるようにして下さい。 目をそむけている時間はもう無いので、絶対に取り組んでくださいね。 ②社会の江戸時代初期(政治体制、法律等)の解説 江戸時代は300年あり、流石に今回だけで終えることが出来ませんでした。 以前は江戸初期の出題確率が高かったのですが、今は江戸中期・末期の政治や文化なども出題されるため、次回も解説を行っていきます。 改革や法律、文化を中心として出題される可能性が高いので、細かく用語や内容を抑えていく必要があり、非常に難しいのが今の社会の試験内容です。 ③社会東京都立高校過去問演習(大問2,3を2年分) 令和5年度、4年度の大問2,3を解きました。 大問2,3は地理に関する問題ですが、前回も述べたように世界の主要国と日本の都道府県の特徴(天候、農業、産業、その他様々)を把握しておく必要があります。 また、産業や農業・漁業は統計値から判断しなければいけない問題も多いのですが、問題文にヒントが隠されており、そのヒントをしっかり読み込んで計算する必要もあります。電卓は無いので、焦らずきちんと計算式を立てて筆算しましょう。 令和5年度は比較的難易度が低く、高得点を取れた生徒さんも多かったのですが、一方令和4年度は一転難易度が高く、私も一緒に解きましたが、問題文の読み込みで時間制限ギリギリまで掛かりました。 生徒さんの中にはこの冬休みに解いていた生徒さんもいましたが、内容を忘れている人も多く、良い復習になったと思います。 とにかく社会は5科目で一番難易度が高く、対策にも時間が掛かります。解説する場合も、きめ細かくお話しないといけないので(解説を読んでも分からない生徒が多い)、説明する側も大変でした。 次回の勉強会も社会の大問を進めていきます。大問1や4,5も実施したいのですが、どう時間に組み込むか思案中です。 正直な所、この難易度設定の試験にする必要があるのか疑問ですが、急に方針が変わるわけではないので、しっかり取り組んでいきましょう。 次回は2月8日(土)町田市民ホールです。 問題集を進められていない生徒さんは、流石に本気で取り組んで下さい。ご家庭でも、スマホやゲームの管理、生徒さんへのお声がけお願いします。 カテゴリー: セルモの教室長BLOG 忠生教室 教室のこと 木曽教室 鶴川教室 2025.02.03 【第8回】令和7年度入試 日帰り合宿勉強会レポート① 「東京都立高校推薦入試明け」の日帰り合宿勉強会を実施しました! 推薦入試で合格した生徒さんも沢山参加して、一緒に勉強頑張ってくれました。 本来は合格した生徒さんは、合宿勉強会では学年末テストの勉強に切り替えるのですが、生徒さん達の希望で入試組と同じ勉強に取り組みました。 ※要はきちんと受験勉強したいということですね。3年生の学年末テストは、多くの学校で3年間の総まとめが出題されるので、受験勉強自体は学年末テストにとても役立ちます。 ところで今年は例年と比べてセルモ生は一般入試組が多く、推薦入試組は少し少なかったです。 それでも高確率で合格してくれたので(約7割)、とても良かったと思います。 各教室の教室長が細かく面接や作文をサポートしてくれたのと、生徒さんの頑張りの成果かと思います。 ※ベースの内申点、面接対策や作文対策の総量が、合格へ大きく影響したことを、今年も実感しました。 残念ながら不合格だった生徒さんも、気持ちを切り替えて勉強会に集中してくれました。 さて、勉強会開始後に生徒さんにお伝えしたことを、こちらのBlogでも列記しておきます。大切なことですので、保護者さんも是非お目通し下さい。 ①推薦入試で合格した生徒さんは、気持ちの油断無く生活して欲しい。 ・推薦入試合格から気持ちが緩み、トラブルや事故に巻き込まれることが少なからずあります。 喧嘩、事故、その他…様々な事案で、入学取り消しとなった事例が世の中にはたくさんあります。 学校では受験が続く友達への接し方への配慮や、受験シーズンが終わるまでは学年末テストや高校進学に向けて、勉強を中心にやるべきことに取り組んで下さい。 ②推薦入試合格組より、一般入試合格組のほうが高校入学直後は学力が高い。 ・これは当然の話で、一般入試に向けて最後懸命に勉強しますからね。 高校入学直後には、多くの学校でクラス分けのための実力テストがありますが、一般入試組が軒並み上位に来ると高校の先生に伺っています。 高校入学直後から、大学入試に向けて始動する高校が多いので、その波に乗り遅れないよう頑張って欲しいです。(セルモでは中学3年生の3月は高校進学対策講座を実施します。) ③受験申請忘れ、受験料支払い忘れが本当に無いか、自分自身で再確認を。 都立も私立も受験申請はWebで申し込むケースがほとんどとなってきました。都立の場合、学校の先生が承認して、その後受験料の支払いとなります。 生徒さんには、親まかせにしていないで、自分の目でしっかり各ステップの処理や対応がされているか確認するように伝えました。 実際に、受験料の支払い忘れや、申請ミスも例年起こっていますので、保護者さんにおかれましてもご注意下さい。 ④受験校の取り下げ、再申請は恥ずかしいことではない。 都立の場合、一般入試の前期分割は申請後に倍率を見て取り下げ・再申請が出来ます。 過去問題の点数の状況と、志望校へ必要な点数(各教室で計算済みで、以前生徒さんにデータをお渡ししています。)を付けあわすと、合格の可否についてはある程度見通すことが出来ます。 やはり受験は合格しないと意味がありませんので、取り下げ・再申請し受験先を見直すことは何ら恥ずかしいことではありません。 もちろん目指していた学校を受験することへの納得感など、他の要素もあるかもしれません。このあたりは、各ご家庭でよくお話し合い下さい。ただ、合格の喜びは何ものにも代えがたいものですので、冷静な判断をお願いしたいと思います。 このように、冒頭15分を使って生徒さんに今必要な情報は考え方をお伝えしました。 文章が長くなってきたので、合宿勉強会レポート自体は明日のBlogで…。 カテゴリー: セルモの教室長BLOG 忠生教室 教室のこと 木曽教室 鶴川教室 2025.02.02 都立推薦入試詳細 [教室長:松本] 受験生の皆さんにご協力いただき、少しずつ各高校の推薦入試内容が明らかになってまいりました。 皆、面接の体感時間は5分程度だったようで、緊張したようですね。本当によく頑張りました。 後輩の皆さんは、作文や面接内容をご覧になって中学校生活をどのように過ごすべきか参考になると思いますので是非ご一読ください。 【松が谷高等学校】 (作文) 学校生活において、個性を認め合い、互いに成長していくために、どのように過ごしていくか、体験や見聞をふまえて500字以上600字以下であなたの考えを述べなさい。 → 「体験をふまえて」ですので、それぞれの生徒の「強み」を生かした作文が書けたのではないでしょうか。何もない生徒などいません。15年間生きてきて、成長したこと、悩んだことなど作文や面接練習で存分に掘り下げてきたはずです。 (面接) 志望動機、将来の夢、なぜプロを目指さないのか、入りたい部活、クラスでどのような立場にいたか、クラスに元気がない時どうするか、校則やルールをどう思うか、得意教科、苦手教科、高校ではどの委員会に入りたいか。 → 想定される質問を生徒と共有しておいて良かったです。「なぜプロを目指さないのか」「校則やルールについて」など事前に練習しましたね。こちらの生徒さん、想定外の質問が飛んでくるとすぐ顔に出てしまいますが、それもまた素直でいいですよね。 【小川高等学校】 (作文) あなたの今までの経験や体験の中で自分の思うようにいかなかったことについてあげなさい。また、それをどのように考えて解決することができたか600字以内で述べなさい。 → V字回復をイメージして練習してきました。それは、失敗や負荷が人を成長させることを大人は知っているからです。しかし、時代は「令和」です。負荷をかけるのは、ほどほどにしないといけません。 (面接) 志望理由、中学校時代頑張ったこと、部活で学んだこと、クラスの意見をまとめるときに意識していること、最近の気になるニュース、高校卒業後の進路、説明会や文化祭の印象、自己PRをしてください。 → ほとんどの質問は練習会で網羅できていたかと思いますが、こちらの生徒さん、面接の内容が思い出せないほど緊張されたようです。教室に常備してある先輩たちの記録を読み直して、落ち着いて思い出していただきました。 【町田工科高等学校】 (タイピング) P検で最大750文字中650文字位打てたようです。点数にして80点台後半、キーボードタイプはセルモと同じだったようです。 → 町田工科の推薦入試を受ける生徒たちは授業時にP検でタイピングのスピードを上げてきました。こちらの生徒さんは準2級以上のレベルで、それ以上は計測できないほどでした。 (面接) 志望動機、他の系列に興味はあるか、中学校一番の思い出は、集団生活の思い出は、校則をどう思うか、校則をやぶる人がいたらどうするか、委員会は何に入っていたか、美術、家庭科で印象に残った作品は何か。 → こちらの生徒さん、「がんばれ!!後輩たち!!」「セルモでP検できるからやってみたまえ!」と優しく力強いメッセージも添えてくださいました。そして普段見ないかわいいイラストも添えてくださいました。素敵な心を持っておりますね。ちょっと自分で言うのは恥ずかしいのですが、私が目指すのは知力という強さに加え、思いやりのある人物像です。そう言った思いに賛同してくださった卒業生や保護者様は多いと信じております。 【山崎高等学校】 (作文) あなたの中学校に留学生が来ました。学級委員として中学校周辺を紹介することになりました。具体的に紹介したい場所を一つあげ、書きなさい。 → 今までとは違う傾向に戸惑う生徒も多かったのではないでしょうか。まず、どこを紹介しようか悩みますよね。私だったら「ツルハ」か「ファミマ」くらいしか思いつかなかったかもしれません。 (面接) 志望理由、山高の総合的な時間で何を学びたいか、学校見学で思った山高の印象、山高の求める生徒像を知っていますか、自己アピール1分、校則やマナーを守るために必要なことは何ですか、山高の特色についてわかることがあれば教えてください。 → 山崎高校に関してはブログで掘り下げてきたつもりです。ブログをご覧になったお母様も生徒に読ませてくださったようです。山崎高校はユネスコスクールであり、グリーンデイや山崎サミットなどしっかり言えていれば大丈夫です! 【工芸高等学校】※二日間に渡って実施 (作文) あなたがものづくりを学びたいと思ったきっかけとなる出来事について教えてください。またその出来事を生かして工芸高校でどのような技術を学び、どのような仕事に就きたいと考えますか。540字以上600字以内で書きなさい。 → こちらの生徒さん、自身で深く掘り下げてこられたので書けたのではないでしょうか。素晴らし文字で、深い作文が書ける生徒さんです。 (面接) 高校までの経路、自作した作品で印象に残っているもの、工芸を何で知ったか、委員会で成功したこと、失敗したこと、日常で充実していると感じること、中学校生活で困ったこと、入りたい部活、部活見学はしたか。 → 日常で充実していると感じることって悩ましいですよね。私はやはり生徒の成長を感じた時でしょうか。生徒って、ある時急にできるようになるのです。また、高校生になるとさらにできるようになるのです。学年で11位、化学で評定5など、私の想像を遥かに超えていくのです。 長くなって申し訳ございませんが、受験生が書いてくださったレポートを紹介させていただきました。 都立推薦入試の倍率は3.42倍、3.40倍、2.25倍、1.73倍、1.50倍、1.49倍など、私は覚えてしまいました。 後輩の皆さんは、まずこの数字が何を意味するのか、そこから説明していきますね。 推薦入試を受けた受験生の皆さん、本当にお疲れ様でした。 作文練習や面接練習の様子はインスタグラムのハイライトで紹介しておりますので、お時間がございましたら是非ご覧ください。 セルモのインスタグラム こちらからご覧になれます!ついでにフォローもよろしくお願いいたします!!! カテゴリー: セルモの教室長BLOG 忠生教室 教室のこと 木曽教室 鶴川教室 2025.01.29 推薦入試作文お題 [教室長:松本] 昨日1月26日(日)に都立推薦入試が実施されました。 私は生徒が子どもセンター「ただON」でイベントに参加するということで、顔を出しに行きました。以前太鼓を叩いていた少年は今年から高校1年生になります。バンド演奏をしていた卒業生たちは今年で21歳になるでしょうか。本当に夢のようですね。 晴天の中、町田工科高等学校の前を過ぎていきました。 さて、都立推薦入試ではほとんどの場合、面接以外に作文が課されます。 本日は小川高等学校と山崎高等学校の作文内容を見ていきたいと思います。 【令和7年度推薦入試 小川高校】 日々生活していく中で、様々な場面において自分の思うようにいかないこともあります。しかし、柔軟にものごとを考え、相手と理解を深めていくことは高校生活においてとても大切です。 あなたの今までの経験や体験の中で、自分の思うようにいかなかったことについて一つあげなさい。また、それをどのように考えて解決することができたのか。600字以内で述べなさい。 →こちらの内容ですと、練習をしてきた生徒なら書けたのではないでしょうか。対話力、問題解決能力、そしてV字回復の内容であれば良かったと思います。 【令和7年度推薦入試 山崎高等学校】 あなたのクラスに留学生が来ることになりました。あなたは学級委員として、あなたの通う中学校の周辺を留学生に紹介しようと思います。以下の条件にしたがって、紹介するための原稿を540字以上、600字以内で書きなさい。 →どちらかと言いますと都立英語の英作文の内容、またはESAT-Jの問題内容に寄せられております。中学校周辺ですと生徒によっては有利、不利があろうかと思いますが、きっと書けたのではないかと思います。 改めて、受験した生徒たちには作文・小論文・タイピング・面接内容など後輩たちのために教えていただきたいと思います。 合格発表は1月31日(金)の朝、インターネットで閲覧が可能です。わが子でなくても、どうか皆さま受験生たちが合格するよう願ってくださいませ。 カテゴリー: セルモの教室長BLOG 忠生教室 教室のこと 木曽教室 鶴川教室 2025.01.27 受かったなら誇りを持て 落ちたなら前を向け [教室長:松本] ついこの前、中学校に入学したと思っていたのに気づけば入試直前。 本当にはやいものですね。 推薦入試を受ける生徒たちの眼差しは真剣そのものです。 「5時から教室に行ってもいいですか」 「6時半から教室に行ってもいいですか」 生徒たちが電話やLINEで連絡をくださいます。 「作文を見てください」 「小論文を見てください」 「面接練習をしてください」 「もう一度練習したいです」 私にとって嬉しいことは、生徒たちが真剣に推薦入試という重い扉をこじ開けようと必死に努力していることです。 きっと少しつつけば涙が溢れてきそうな生徒も少なくないでしょう。 そんな生徒たちをサポートすることも私たちの役割だと考えます。 基本的に塾は人格育成のためにあるのではなく、成績をサポートすために存在します。 しかし、実際の入試はどうでしょう? 一般的には内申点が500点、面接が250点、作文が250点です。 この1000点満点のうち、純粋に成績と呼べるものはせいぜい内申点の中の200点程度です。 また、面接では「クラスで意見がまとまらない時あなたならどうしますか?」と対応力を試すような質問も飛んできます。 作文でも面接でも各生徒が武器を持てるよう、生徒自身の特徴を明確にしています。 どんなテーマがきても「我田引水」、自分の土俵で勝負できるようアドバイスしております。 各高校の特徴を把握し、相手が納得のいく返答ができれば重たい扉を開くことができるでしょう。もしも不合格なら内申点が足りなかったと諦めましょう! 余談ですが、ある生徒が私の面接練習を見た時ちょっと怖かったようです。 あの松本先生が(OO)!? いえいえ、怖くないですよ(笑) 真剣な生徒たちに応えるために、私も真剣になっているだけです。 カテゴリー: セルモの教室長BLOG 忠生教室 教室のこと 木曽教室 鶴川教室 2025.01.23 NEXT BACK