本年も教室運営に多大なるご協力・ご支援を賜り、誠にありがとうございました。

昨日の忠生教室での冬期講習をもって、年内の「個別学習のセルモ町田」の授業はすべて終了いたしました。
各教室も数日間お休みをいただき、年明けに向けて英気を養います。

年末まで新規の体験学習で多くの方にご来校いただき、ありがとうございました。
ご入塾のお手続きにつきましては、年始に順次対応させていただきます。

さて、今年一年を振り返ると、子どもたちを取り巻く環境には大きな変化がありました。
その一つが、AIの急速な進化です。急速というよりも劇的変化と言っても良いと思います。

当教室でもAIを学習指導に活用しています。
例えば受験生向けの日帰り合宿勉強会では、AIに過去問を分析させ、どの基礎知識や読解ポイントが必要かを整理した上で、理解が浅い生徒にも伝わるよう解説を工夫しています。

ただし、分析して終わりではなく、生徒の反応を見ながら生徒自身の演習や指導の改善を重ねることを大切にしています。
一方で、生徒側のAI活用には課題も見られました。
冬期講習の演習中にいきなり自分のスマホを取り出し、新たな問題をAIに解かせていた生徒がいましたが、これは単なるカンニングです。

「まず自分で考え、分からない部分を調べる」ために使うのであれば有効ですが、思考を放棄してしまっては学力は身につきません。
デジタルリテラシーについては、改めて丁寧に伝えていく必要性を感じています。
生徒さんには、「それではカンニングと同じだよ?」と伝えましたが、なぜその行為がカンニングなのかを理解してもらうのに苦労しました。

受験の目的やAIの活用を完全に勘違いしていたので、丁寧に説明しました。
もう一つ深刻なのが、場面認識の低下です。
動画やSNSなど、自分の興味のある情報だけに触れる時間が増え、興味のない分野を極端に避ける傾向が強まっています。

その結果、学校で「今どの単元を学習しているのか」を把握できていない生徒が増え、理解度の差が大きく開いています。
今日学校で何の科目を学習したのか、各科目ではどこを学習しているのか、聞いても答えられない生徒が増えています。
学校で教わった内容を理解出来る・出来ないはまだしも、何を学習しているかは把握して欲しいと思います。
ただ、その時の生徒の言い分は、「◯◯先生の授業は面白く無く、何を言っているか全く分からない。」と共通しています。

M-1グランプリでは無いですが、「掴みや仕込みが無い授業は受けない時代」なのかもしれません。
※優勝した「たくろう」の漫才面白かったですね!
生徒の言い分は分かりますが、かと言って全く授業を聞かない、放棄するのも違うかなと思います。
面白くなければ、自分から情報を取得したり、コミュニケーションを図って各科目を少しでも楽しめるようになってもらいたいところです。いわゆる主体性です。
もちろんセルモでの授業は、興味・関心を持ってもらえるようレクチャー機能を初めとしたコンテンツや、講師側の指導も工夫しています。





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