セルモの教室長BLOG

Selmo Blog

場面緘黙症を知る [代表:宮谷]

当ブログでも過去に何度か記事にしたことがある、場面緘黙症について15日NHKWEBで特集がありました。


https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220215/k10013471391000.html


個別学習のセルモ町田でも、過去に数名の緘黙症の生徒さんを指導したことがあります。


完全な緘黙症の生徒さんもいれば(入塾後、一度も声を聞いたことがないまま卒業されました。)、小学生の時は普通に話していたけど、中学校に入ってから声を発し無くなった生徒さん、そして「こんにちは。」だけ言える生徒さん。様々です。


現在も「おそらく場面緘黙症ではないかな?」と思う生徒さんがいます。


私も当初緘黙症という症状を知らず、「思春期だから話さないのかな?」「自分の事が嫌いだから話さないのかな?」と思っていたのですが、ある時Amazonで「どうして声が出ないの?: マンガでわかる場面緘黙」という本と出会いました。

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本によると、前頭葉の機能障害では無いか?と言われているのですが、真の原因はまだ解明されていないそうです。前頭葉は、思考、自発性(やる気)、感情、性格、理性などをコントロールする脳の機能です。


イメージとしては「嫌なこと」「苦手なこと」「失敗する可能性があること」がこの前頭葉に情報として入ると、本人の意思とは別に「赤信号」を出してしまい、話すことが出来ない・・・。そういう可能性があるという見解でした。


個人的にはこの見解が一番納得のある説と考えています。


セルモはデジタルAI学習ツールを使うことで、比較的この緘黙症の生徒さんは指導しやすい塾と思いますが、やはり全くお話が出来ない、コミュニケーションが取れないとなると困ることがあります。


例えば、いま指導したことがきちんと理解出来ているのか?体調が悪い時にどう悪いと判断すればよいのか?


場面緘黙症の書籍では、「選択カード」を作成し、それを使うことで意思表示をしてみる・・と言った事例もありましたが、実際に使ってみると話せないだけでなく、一切の行動が出来なくなる・・といった方もいて、解決は簡単ではないな・・と感じた次第です。


また、場面緘黙症の方の比較的多くの割合で、学習に困難をきたすケース(学習障害)もあり、指導上においては悩む機会も多かったです。


やはり専門機関の受診は必要ですし、周りがこの症状に対し理解・配慮をすることが重要と思います。本人の苦しみを理解することがなにより必要なのではないでしょうか。


↓場面緘黙症関連の記事はこちらもチェック

https://www.ktv.jp/news/feature/20200204/


このリンクに出てくる「みずきさん」のように、好きなことで評価され、目標や夢ができると素敵ですね。


そして、医学の発達でいつかこの問題が解決できることを願います。

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