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個人の動機形成がなされていない

成績に課題がある生徒さんの多くが「動機形成」に課題があります。

動機形成とは、ウィキペディアには「行動を始発させ、目標に向かって維持・調整する過程・機能」とあります。簡単に言うと「プロセス」と言い変えることが出来ます。

つまり、「動機形成」が不十分というのは、将来「○○」になりたい、「△△」をしたいという目標がある生徒は多くいますが、その「プロセス」が不明瞭ということです。例えば「将来プロ野球選手になりたい」という目標があっても、プロ野球選手になるためのステップが明確になっておらず、曖昧に行動していると言うことになります。

曖昧なので、「自分の都合の良いことはやる」けど、そうでないことは「やらない」訳です。例えば、現代の一流のスポーツ選手は、勉強も手を抜かず学力が高いケースが多いのですが、それは一流のスポーツ選手になろうと思うと、「海外にも留学しないといけない。だから英語は必須だ。」「スポンサーを獲得しなければならない。だから数学や国語は出来ないといけない。」「栄養学について知っていないといけない」と言うことが理解出来ているので、スポーツの練習だけで無く必要な知識や学力を高める努力をされています。

成績に課題がある生徒さんはコミュニケーションを図ってみると、このプロセスが曖昧なケース、もしくはそもそも目標自体が無いケースがほとんどです。そういう意味では、まずは目標やその動機形成をはっきりさせることが学習改善の一番最初に取り組む事なのかも知れません。

かと言って、その目標や動機形成を自分一人で考えられる生徒も少数でしょう。周囲の大人(一番は保護者さん)が、ヒントやアドバイスを提供し、少しずつ時間を掛けて考えていくことなのだと思います。そういう意味では、言葉がきちんと理解できる5,6歳くらいからは、そういった話を持つ機会を持ちたいところですね。

カテゴリー:
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2016.11.07

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