セルモの教室長BLOG

Selmo Blog

ニュースに関心を持ち、言葉の理解を増やす。

本日天皇陛下がご自身のご年齢や体調の件で、ビデオインタビューを公開されていました。

一般人だととうに引退してゆっくり過ごされているご年齢なので、多くの国民が理解すると思います。天皇制については様々な意見があるのでここでは述べません。

しかしながら、天皇制について学習塾でも説明しなければいけないことがあります。それは中学3年生が受験に向け「象徴天皇」「国事行為」という2つの言葉を覚えておかなければならないということです。試験に出題される天皇制の2大キーワードです。今回の報道でも非常に良く出ている言葉です。

ところが、この言葉を覚える以前の話として、象徴って何?国事って何?という生徒が多いです。象徴は確かに分かりづらく、太平洋戦争終結までの天皇制の仕組みを理解しておかなければ、なかなか理解に繋がりませんよね。

また「国事」という言葉も理解しづらいものです。そもそも国の働きや役目ということが理解出来ていませんからね。それらを合わせて説明すると、理解も深くなります。

しかし、中学3年生くらいであれば、本来は自分で調べたいところですよね。

おそらく生徒達はニュースを見たり新聞を読むと、「そもそもこの言葉はどういう意味だろう?自分は分からない。」と疑問に思うはずです。ところが多くの生徒は、自分で国語辞典やインターネットを活用し調べる生徒は極めて少数です。だから言葉が理解出来ないまま年齢を重ねている印象があります。自分で調べて言葉・語彙を増やしていくのは非常に重要なのは言うまでもありません。

2・3才の時は「これ何?」とお父さん・お母さんに散々聞いてきたのに、いつの間にか言葉に興味が無くなっているのです。 おそらく小学校入学前後が、その端境かも知れません。多くの勉強を始めますので、言葉を覚えているどころではないのでしょうか。しかし、言葉の意味を理解することを放棄した生徒は、結局言葉や文章が難しくなる4年生くらいから勉強に付いていけなくなります。

当教室でもとある中学3年生が自分のあまりの言葉のしら無さに危機感を覚えたようで、ここ最近の授業は毎回教室にある「辞書」を机の上に置いて、理科でも社会でも分からない言葉が出てくると1個ずつ調べています。この生徒さんみたいに、自ら危機感を覚えて調べる生徒は良いのですが、そうでない生徒がほとんどです。

やはり途中から急に方向転換するのではなく、言葉を調べる習慣を身につける事が重要ですよね。そのためには、ニュースを一緒に親子で語り合ったり、分からない言葉を一緒に調べるなど、コミュニケーションを通じての日常の行動が重要になるのでしょうね。

私も2才の小さな子供がいますので、これから意識してフォローしていきたいと思います。今は一緒にスーパーに行くと、端から端まで何十もの商品を指さし「これ何?」と聞いて来ます(笑)。

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2016.08.08

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