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学校の先生の残業削減、役割の見直しについて

昨日のニュースで中学校の先生の残業削減について掲載がありました。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160515-00000014-mai-life

以前から指摘されていることで、あまりにも先生達の「業務」「役割」が多すぎることにより、本来の「学習指導」がおざなりになっていると言われています。海外では「科目指導」「担任」が分かれている国も多いです。「担任」は、マネジメント中心で生徒の学力を把握し、受けるクラスのレベルや保護者とのコミュニケーションを中心に担当、「科目指導」の先生はあくまでも指導が中心です。

また、日本の先生は労働時間が長く体調や心に不調を来す場合も多く、常に退職と補充のイタチごっこの地域もあります。

一番の負担は部活動の顧問としての役割です。「顧問」という名称からしても、本来主体は生徒達にあり、その活動に助言を与える役割が「顧問」と言えますが、実態としては部活動の責任者になっている訳です。

当たり前の話ですが、中学生だけで部活動を全て遂行することは難しく、大人の管理監督責任者が必要です。そうであるならば、部活動を専門に見る担当者を各部活動に置くか、部活動は外部に委託してしまうという考え方もあります。

コストの問題があるのであれば、それは参加する生徒(家庭)が負担するか、国として自治体として部活動を子供達の成長に重要な役割を果たすと考えるならば、税金で負担するかしかありません。

いずれにせよ「組織」のあり方を見直すしか無いのですが、今のところその大きな動きやムーブメントは見えてきません。これは国だけの問題ではないように思えます。教育委員会や先生達の組合の考え方、またご家庭の先生達への期待値も変えていかなければいけないでしょう。一人で担う責任や業務量を適正にし、その中身を充実させることが肝要です。

今回の記事にある横浜市の動きはその一歩になるでしょうか。定時退社を週に1回ではなく、それを2回・3回とすること、部活動を完全外部の指導者に委託するところまで行けば、その目的は達しそうな気がします。それを横浜市だけでなく、全国に広げていって欲しいですね。

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2016.05.16

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