セルモの教室長BLOG

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う〜ん、そこまで来たか・・・。

今日のお昼に、とある中学校1年生の生徒さんが1学期中間テストの「定期テスト範囲表」を持って教室に来てくれました。

何気なく見ると4科目しかテストがありません。英語が無いのです。生徒の「なんで英語が無いの?」と聞くと、「授業が進んでいないから、先生がテストは期末テストにやります。と言っていた」と言うのです。

当然他の学校は英語をやっています。学校により進度の差はありますが、だいたい15ページから20ページほどが範囲として指定されています。このテストが無かった学校の授業は、始業式以降色々聞いていますが、要は新1年生と言うこともあり、「自己紹介」「その他もろもろ」な事情で実質的に授業が進められておらず、予定範囲が終わらなかったのだと想像します。

結果的にテストをやらない判断は分からなくは無いのですが、そもそも自己紹介やオリエンテーションが多すぎるんですね。生徒達も「何回自己紹介するんだろう?授業は進まないけど、大丈夫なのかな?」と言っている生徒が多いです。

各科目の先生が同じ事を求めるから、5回も6回も自己紹介するそうです。今はイジメの問題などもあり生徒達のアイスブレイクが必要なのは理解できますが、さすがに生徒に授業の進捗を心配されるようでは駄目ですね。結局2学期、3学期にその進捗が影響し、きちんと説明がされない「流した授業」が多くなってしまいます。現実、今年の中学2年生で1年生の教科書を使って終わっていない範囲をやっている科目も多いです。

最終的には3年生で辻褄が合わなくなり、あとは「塾で勉強しておいて」という先生もいらっしゃるくらいです。社会の公民などはいつもそんな感じです。なんせ、某中学校では学習が必要な約180ページ中40ページしか終わりませんでしたからね。ほとんどの範囲は塾でしか勉強していないわけです。

やはり今一度「教科書を作る人」と「現場の先生達」はコミュニケーションを計り直した方が良いかも知れませんね。本当に必要な知識を、いかに時間内できちんと教えるか?どの位の時間が必要か、再計算をする。など本当に真剣に考えて頂きたいと思います。

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2016.05.06

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