セルモの教室長BLOG

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全国学力テストが実施されました。

昨日小学校6年生と中学校3年生を対象に、全国学力テストが実施されました。

今日の朝刊に問題と解答が掲載されていましたので、ご覧になった保護者様もいらっしゃることかと存じます。私たち学習塾の人間からすると、この学力テストはとても問題があるものだと考えています。

詳しくお話すると、子ども達の学力のコンディションをチェックするために、こういったテストが実施されること自体はとても良いと思います。まずは何が理解出来ている、出来ないか?といった状態をチェックしないと対策が立てられませんからね。テスト結果の分析は、文部科学省のHP等に掲載されており、とても細かく分析されています。

ただ、分析して終わりなんです。都道府県単位では、「こういった傾向があるから、こうしよう」という対策はあるのですが、県単位ではざっくりとし過ぎなんですよね。本来子ども達一人ひとりの状態に対し対策を立てないといけないのですが、問題点と対策がきちんと本人や家庭に伝わっていないし、現実的には今の学校の仕組みや組織でその対策を取ることは現実的に難しいと言わざるを得ません(人も時間も足りません)。

海外では小学校でも学力でクラス分けをしたり(日本でも一部の科目で導入されていますが)、場合によっては一定の学力を満たしていない場合は小学校でも留年の制度があります。日本の場合は、とりあえず小学校と中学校は問題を起こさない限り卒業出来てしまうので、学校も家庭も問題を先送りしてしまっている面があることは否定出来ないと思います。

中学3年生で帳尻あわせが出来れば良いのですが、なかなかそう簡単にはいかないものです。今回テストを受けられた生徒さん、特に小学校6年生の皆さんの中で「難しく解けなかった」と感じた生徒さんは、「原因」と「対策」についてしっかり捉えることが重要です。特に「対策」については1日、1ヶ月で終わるものではありませんので長期的な目線で課題解決に取り組んでいきましょう。「対策」が分からない生徒さんは、学校の先生と相談したり、我々のような学習塾に相談頂ければと思います。

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2016.04.20

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