セルモの教室長BLOG

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楽に流れると・・

週末に読売新聞のwebサイトに以下のようなニュースがありました。

YOMIURI ONLINE 2月13日記事より

巨人の松井臨時コーチが練習後の宿舎で、一~三軍の選手、首脳陣を前に約40分の講義を行った。

現役時代は素振りで自身の打撃を作り上げたという経験を踏まえ、「日々の小さいことをどう意識して、積み上げていくか。人それぞれ何でもいいと思う」と話した。また、選手らからの質疑に対し、「練習でも楽な方に流れないよう気をつけていた」と心構えを説いた。

本当にその通りですね。これは勉強や仕事、日常の生活にも言えることです。

毎年残念ながら「楽に流れる」生徒が数名います。ほとんどの生徒は受験に向け全力で努力しますが、どうしても「楽が好き」な生徒というものはいるのです。

週末都立受験一般入試対象の生徒を集めて補習を実施していました。この中に、冬休みの課題テキストを未だに提出せず(もう春も直前ですよ。)、本来は過去問等を解かないといけないタイミングに、私の指示によりテキストを実施してもらった生徒が2名いました。

この二人はまさに「楽に流れた」訳です。十分にやりこなす日程が合ったにもかかわらず、「今日は眠たいから、明日やろう」「お正月に頑張れば良い」「まだ期間が2週間残っている」「期限を過ぎても多少なら許されるだろう」と、自分に甘えたわけです。

当然「甘える可能性がある生徒」と言うことは分かっていましたので、途中で何度も声がけやチェックの機会は設けました。その都度「やっています。でも今日はテキスト忘れました。」という毎度おなじみの言い訳。当然「やっていなのだろうな・・」とこちらは分かっています。

保護者さんとも情報連携は取って、ご自宅でも何度も確認してもらいましたが「やっている。でもテキストは学校に忘れた。」など、家庭でも言い訳をしていたそうです。保護者さんも当然信用はしていませんので、部屋をチェックすると「やっていないテキスト」が発見される訳です。

結局1月末になり「テキスト忘れたなら、今すぐ家に取りに帰って。全教科持って来て正直に状況を言ってほしい。」と伝えて、ようやく全容が判明するわけです。


誤解して頂きたくないのは、例えば課題テキストが「その生徒の実力に合っていない」「やり方が分かっていないのではないか?」というお声があるかもしれませんが、「実力に合ったテキスト」「進め方も十分に説明を実施」しています。

本当は私も保護者さんも生徒を信用してあげたいのです。でも残念ながら、今までのその生徒の行動や積み重ねである程度予測出来ます。その予測は、ほぼ当たります(苦笑)。

普通であれば周囲の人は見放しますよね。「ここまでフォローして、それでもやらないのであれば・・。」と。実際に保護者さんによっては、「このまま甘えさせると、この子にとって何も良いことは無い。ここは厳しい態度で臨もう。本人に何とかこの状況を理解して欲しい。」と高校進学自体を止めさせる保護者さんも過去にいらっしゃいました。

私も同じ気持ちになることは何度もあります。しかしながら、何とかこのような状況であっても、「この壁を乗り越えれる」ように最後までフォローしています。

「壁」を乗り越えないと、その後の彼らの人生はどうなるでしょうか?「甘え」しか知らず、「努力」を放棄し「壁」を乗り越えないまま大人になっていってしまいます。そうすると、また保護者さんに迷惑を掛けるでしょうし、世の中にとっても何かしらの手段で彼らをフォローせざるを得なく、結局は回り回って影響が出るのです。


だから、何としてでも壁を乗り越えさせたいと思います。しかし、こうやってフォローして貰えるのも中学生までです。義務教育で子供ですから。これが高校生になったらどうなるでしょう。完全に自己責任になります。だからこそ、いまこの期間に「努力」する大切さ、「壁」を乗り越え今までの自分の行動を反省して欲しいのです。

今日も自習に来るように伝えました。約束通り来るかどうかは全く分かりません。今まで何度も約束は破られました。それでも最後まで声がけしていきます。

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2016.02.15

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