セルモの教室長BLOG

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小学生の保護者様からの学習相談で多いのは・・・

小学生の保護者様からの新規ご入塾のお問い合わせで一番多いのは、「K式」に通っているけど学習に不安があるという内容です。本日お電話頂いた保護者様も「K式」に通われているということでした。

正確に測っている訳ではありませんが、おそらく6〜7割くらいの小学生の新規ご相談は「K式」に関係しているでしょうか。TVCMも多く、家へのポスティングチラシやインターネット広告でもよく目にすると思います。実際に多くの方が通学されています。料金も安いですから、通いやすいですよね。

実は教室長自身も小学生の時に、K式に通っており学校の算数や国語(漢字)はメチャクチャ自信がありました。

ところが中学受験することになり、進学塾に通ってみると全然問題が解けないのです。「あれっ?」と思ったことを今でも覚えています。かなりの衝撃と、自信の喪失でしたから。

実際のところ数十年前と現在でもK式のカリキュラムは根本的に変わっていないわけですが、実は科目によってかなり問題のある学習方法なのではないかな?と思っています。

一番問題のあるのは、算数・数学だと思います。計算を中心に学習しますが、その計算も手順をかなり端折って解いていきます。例えば筆算でいうと、繰り上がり・繰り下がり等を書かずに頭の中で解くことが推奨されています。一部の成績優秀者はそれで良いと思います。暗算力が身に付いて、問題を解くのが速くなります。

ただ、多くの生徒にとってそのやり方では逆にミスが増え、学年が上がるにつれて学校のテストも点数が下がるという結果になります。本来はその方法でもミスしないよう絶対的に身につくまで演習を繰り返すべきなのでしょうが、現実的に身につくまではやっていないわけです。時間が掛かって仕方ないからです。結果的に中途半端な状態で、その方法を実践していてやけどするわけです。

それと、計算問題が中心なので図形や文章題、関数など苦手な分野が多い生徒がK式出身者に多いのも特徴です。教科書に対応していないので、中にはK式を運用されている先生が教えれる範囲で出題されている教室もあるようです。現在国が定める学習指導要領は、計算ではなく「考える問題」が中心となっているので、指導するのに手間がかかる「考える問題」を避けられている先生が多いのではないか?と推測します。そうすると、計算中心の指導では自ずと学年が上がってくると生徒や保護者さんが不安に感じるのも無理はありません。

では高校受験対応ではどうなのか?というと、K式のHPにも明確に書いていますが「受験には対応してない」という事実です。正直今の高校受験は問題の出題が多様になっており、K式の問題では対応しきれないというのが実情だと思います。

要は「生徒さんの置かれている環境や状況に応じて使い分けなければいけない」ということだと思います。完璧な学習方法というのはなく、K式にあっている人もいれば、K式では難しい生徒もいるということです。特に最近の指導要領の変化においては、算数は計算中心の指導では小学校3年生くらいまでが限界かな?と感じます。

学習方法やカリキュラムは時代とともに変化していかなければなりません。セルモも今の指導方法や教材がベストとは思っていません。今年の春に大幅バージョンアップをしましたが、まだまだ不十分な点は多いです。さらに進化していけるよう頑張っていきます。

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2015.12.02
保護者面談も終盤に入りました!

町田市忠生の個別学習のセルモです。

かれこれ3週間ほど保護者面談が続いています。

すでに40名ほどの保護者さんとお会いしました。全部のご家庭がご参加ではありませんので、残り10名強の方と今週お会いします。終盤ですが、気を抜かずに進めていきたいと思います。

今回のテーマは、受験生は「受験対応の現状と今後の方策」受験生以外は「学習状況の共有と2016年からの中学校教科書変更」についてお話ししています。

一応30分の予定なのですが、色々お話が盛り上がり時間を過ぎてしまうこともしばしば。

みなさんお子さんのことを真剣に思い、時にはなかなかうまくいかない子育てに対して、涙される保護者さんもいらっしゃいます。本当に難しいですね。お子さんによって課題は様々ですが、中には課題が深すぎて保護者さんだけで対応は難しい内容もあります。我々でできることもあれば、内容に応じた専門家をご紹介する場合もあります。保護者さんだけで抱えすぎると、問題や課題がさらに深くなりお子さんも保護者さんも傷んでしまうことになりかねません。

テーマの一つである2016年からの中学校教科書変更については、現状ただでさえ「学校の勉強についていけない」生徒が増えている中、ますます「脱落」してしまう生徒が増えるのでは無いかと危惧しています。脱落してしまう原因は単純で、教科書の内容・ボリュームに対し学校の授業時間が足りなすぎるのだと思います。前回2012年の教科書改訂で35%以上も教科書のボリュームが増えています。それに対して授業時間は5%くらいしか増えていないのです。

駆け足で授業を実施するので「よく理解しないまま」次の単元に入ってしまっています。理解がゆっくりな生徒は、置いていかれることになりますが、その置いていかれた生徒をフォローする仕組みが学校にはありません。一応理解度別で3段階にクラス分けして授業を行う学校も増えてきましたが、その程度の分け方ではとてもじゃないですが「フォローできる状態ではないほど理解できていない」ということに気づいていただきたいです。

例えば数学の中2で「一次関数」という単元がありますが、理解ができていない生徒は小学校で学ぶ「比例・反比例」の基礎知識が欠けている場合がほとんどです。よって理解度別クラスにして一次関数の基礎をいくら説明しても、そもそも「比例って何?」という状態であったり「方程式」を理解していない状態なので、一次関数は絶対に理解できません。

結局当教室などで小学校4年や5年から遡って指導を行うことになります。もちろん学校だけに課題があるわけでなく、生徒自身も理解できていないことを周囲に伝えるべきでしょうし、ご家庭でももっと気づいてあげるべきですが、理解できていないことが「のちのちどう影響するか?」ということは、その時点では生徒や家庭ではなかなかわかりづらいということも課題にあると思います。もっと影響度を可視化する仕組みが学校に必要なのでしょう。

そういう状況の中、数学や理科は今回の改訂でさらにボリュームが増えますし、英語は4技能対応に向け内容が高度化します。脱落する生徒がますます増え、学力の二極化が今以上に進行するのではないかと危惧しています。ですが、改訂はもう決まっていることで拒むことは出来ません。

結局ご家庭が主体となって、対策を講じるしかありません。まずは生徒の理解状況を可視化することです。それには、模擬試験やプレテストと言われるものでチェックするのが手っ取り早いです。当教室を含め多くの学習塾では提携している模擬試験やプレテストを用意しています。模擬試験は3,000円〜4,500円ほど費用がかかりますが、かなり詳細に分析することができます。

プレテストは模擬試験ほどではありませんが、大まかに課題を把握することができます。当教室ではプレテストは無料で実施することが可能です。ご要望のある方はお申し出ください。ご入塾直後に模擬試験を受けられる方がたくさんいらっしゃいますが、みなさん予想以上に理解できていない範囲が多いことにショックを受けられます。ただ、事実を見つめないと何も改善が始まりませんからね。

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2015.12.02

無料体験学習のお申し込みやお問合せは、LINEからでも可能です!