セルモの教室長BLOG

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英語の成績改善についてお問い合わせ頂きました。

町田市忠生の個別学習のセルモです。

さて、1週間ほど前に外部生の中学生二年生のお母さんから「英語の成績を改善するにはどうすれば?」というお問い合わせ電話を頂きました。

状況を聞いてみると、学校の定期テストが40〜50点前後をウロウロしており、なかなか平均点にも届かないということでした。最近では30点代に入っており、とても危機感を頂いている、目標としては80点くらいは取りたいとのこと。

テストの解答内容まで見ていないので何とも言えませんが、今の時期で英語の点数が取れていない生徒さんの大多数が、「1年生の英文法の理解がアバウト」「2年生の文法はほぼ理解できていない」「結果教科書の丸暗記をしており、暗記量には限界があるので点数も取れない」という状況かと想像します。

点数を底上げるには根本的に1年生の文法からきっちりやり直す必要があります。「be動詞と一般動詞の区別」「冠詞のルール」「人称区分、代名詞の各種類の意味」「三単元のS」「WやHの各種疑問文」「現在進行形」「一般動詞の過去形」「時間や天候などを表す特殊文型」「助動詞」などが代表的な文法ルールです。例えば「冠詞」を知っている?と聞いても、英語が苦手な生徒の大多数は「冠詞って何?」という状態です。冠詞がわからないと英作文を正確に作ることは出来ません。

また2年生になり、「be動詞の過去形」「接続詞」「第4・第5文型」「未来形」「未来形の書き換え」「副詞」「不定詞」「動名詞」などが2学期期末テストまでに学習している文法で、上記1年生の文法と合わせると20種類程度の基本ルールをインプットしなければならず、1日・2日で復習できるものでないことはご理解頂けると思います。

やはり継続的に良い点数を獲得していくためには1年生から全面的に復習しなおすしかないのですが、この復習の時間を割く気持ちや意欲があるかが重要です。少なくとも復習には急いでも2〜3ヶ月程度はかかるでしょうし、その間に学校では新たな単元が進んでいきますので、そちらも並行して勉強しなければなりません。勉強の量としてはかなり多くなってきますし、1年生の復習を根本的にやり直すという意味では、生徒のプライドもあることからそれを嫌がる生徒もいます(そんなプライドを気にしている場合ではないのですけどね。反抗期で色々あるタイミングです)。

お問い合わせを頂いたお母さんに上記の説明をさせて頂いたところ、お母さんとしては「このタイミングを逃したら、3年生でとても受験勉強に入れるとは思わない。アドバイス頂いた内容を子供と共有し、そちらで指導して頂くか相談します。」とのことでした。

そして昨日お母さんから再度ご連絡を頂きました。「先生から聞いた内容を元に、子供と話しました。」「今からでも頑張ってしっかり復習しなおそうと話したところ、点数が上がらないのは学校の先生の説明がわかりづらいからで、1年生の英語は全部わかっている!と怒って部屋に閉じこもってしまいました。」「反抗期にどっぷり浸かっており、周りのアドバイスを素直に聞ける状況ではないのです。こうなってしまうと、今何をアドバイスしても効果は発揮しないでしょうから、一旦落ちるところまで落ちてもらって、自分から周りの助けが必要と言ってくれたタイミングで改めてご相談させて下さい。」とのことでした。

まさに反抗期独特の反応で、素直に今の状況を受け止められないんだと思います。お母さんがおっしゃるように、色々本人と勉強の話をしても前に進めるのが難しいケースが多いですので、お母さんの判断は賢明かもしれません。保護者が子供の状態に気づき、改善のチャンスや環境を与えようと思っても、子供自身が拒否してしまってはどうしようもありません。当然3年生になってから本人に危機感が芽生えても、復習に割ける時間はより限られてきます。自ら可能性を閉じてしまったことを反省するタイミングも来ると思いますが、それもまた自分自身の人生です。

きっと数ヶ月後に改めてお問い合わせ頂くのかな?と想像しながら、お話を終了させて頂きました。こういったご相談は、1年を通じよくある話です。こちらは商売抜きでアドバイスさせてもらいますので(笑)、お気軽にご相談していただければと思います。


カテゴリー:
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2015.11.06

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