セルモの教室長BLOG

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これでいいのでしょうか?地域最大手中学校1年の数学・・・。

町田市忠生の個別学習のセルモです。

あと2週間で各中学校の2学期期末テストです。

セルモでは本日からテスト対策授業を開始しました。土曜日朝から沢山の生徒が頑張ってくれました。また、新たに2名の方が新規にご入塾され、セルモで頑張ってくれることになりました。

さて、定期テストの際には各学校で「定期テスト範囲表」が配布されます。テスト範囲や出題のポイントなどが大雑把に記入されています。近隣の最大手中学校の1年生の範囲表を見て仰天しました。

なんと、数学で「方程式の利用」と呼ばれる非常に重要な文章題が出題範囲から飛ばされているのです。生徒に聞くと、授業でも飛ばしてしまったとのことでした。

「方程式の利用」というのは昔からある伝統の単元で、「速さ・食塩濃度・価格・平均」などを方程式を使って求める問題です。多くの保護者さんも昔解かれています。

確かにこの単元は塾でも教えるのが大変な単元です。まず基本となる割合の知識が欠けている生徒が多く、小学校5年生の復習が必要となります。平均の考え方も5年生、速さは6年生とかなり広範囲に復習しなければなりません。当教室にご入塾される中学1年生の半分が、実際に小学生の復習から入っています。

同様に、学校でもここが分からないまま中学校に進学している生徒が大量にいるのでしょう・・・。通常の指導では時間が足りず、教科書の進捗に支障をきたすことは容易に想像できます。だからと言って飛ばしても良いのでしょうか?想像するに、大きく下がった2学期の中間テストの平均点を底上げする対策としか思えません。

小学校からしっかりと勉強している生徒は解ける単元ですし、出来ない生徒がいて授業時間が足りないのであれば、教頭・校長または教育委員会等と相談し、解決策を考えるべきです。

もしかしたら2学期期末テストが終了してから対応される予定なのかもしれませんが、本来は教科書の順番通りに進めるべきでしょう。もし飛ばしたままだと、2年生になって連立方程式の利用という、本単元の発展単元で苦労するだけです。教科書はステップを踏んで学べるように設計されているわけですから。


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2015.11.01

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