セルモの教室長BLOG

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井の中の蛙にならないように

1月28日付の読売新聞インターネットに下記のような記事がありました。

「教育」でも先進国を猛追する中国の本気度

http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/ichiran/20160127-OYT8T50111.html

当教室にも中国人や韓国人のご家庭の生徒さんが来校されていますが、確かに日本のご家庭より教育熱心です。記事には中国の教育改革について取り上げていますが、韓国の教育の熱心さは度々ニュースでも取り上げられるので、みなさんご存知のはずです。学力の世界ランキングを見ると、20・30年前は日本も必ず上位に位置していましたが、最近では必ずしもそうではないようです。

以前私がサラリーマンをやっていた時に、中国や韓国などアジア各国から入社してきた社員が結構な数いました。彼らは日本語の上達も早く、仕事の処理能力も非常に優秀でした。彼らが仕事を頑張る理由を聞いたことがあるのですが、共通して言っていたことは「自分たちの国は貧富の差が激しい。良い職場や良い給料を得るためには、国内では仕事が限定されてしまうため、学力を高め海外に出ていかなければいけない。それに国に戻っても、今ほどの給与は得られないのでここで給料を伸ばしていく。」ということでした。

聞くと日本語も3ヶ月〜6ヶ月の短期研修で概ね日常会話は吸収してしまうそうです。語学やコンピュータープログラムなど様々な分野で自分に投資し、その得た知識や経験を活かし海外で働いているのです。そうやってポジティブに貪欲に働いている彼らと、安定感の中で生活してきた日本人と仕事を任せたらどちらが良い仕事をするでしょうか?もちろん、絶対とは言いませんが、私が見てきた限りでは前者の海外勢の方が良い仕事をしていました。

日本人はあれこれ言い訳をして中途半端な仕事をすることが多いですが、海外勢はそうならないように仕事のゴールや進め方をきちんと確認してきます。たまたま私がいた環境はそうだったのかもしれませんが、少なくとも私はその時に「このままだと日本人は完全に負けてしまうな。」と感じたものです。

これから社会に入っていく子供達が就職するころには、もっとたくさんの海外勢が日本の職場で働いていると思います。中国や韓国だけでなく、経済発展が著しいベトナムやミャンマーあたりの人材も労働市場が大きな日本に流入してくるでしょう。その時に、彼らの貪欲さに勝てるよう「意識」「知識」「学力」などを高めておかなければいけません。そのためには、何をすれば良いのか?まずは、基本となる学力を習得しておくのは当たり前で、その基礎の上に「何を構築するか?」ということが、きっと他者との差別化になるはずです。それが子供達にとって何か?ということを、本人の特性などを見て見極めていく事が大事なんでしょう。

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2016.01.30

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