セルモの教室長BLOG

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お子さんの発達の悩みを抱えない [代表:宮谷]

本日も当教室のBlogをご覧いただきありがとうございます。


今日はタイトルにあります通り、「お子さんの発達の悩み」について書きたいと思います。

学習に関するお悩みを頂く中で、お子さんの「発達の遅れ」や「発達の違和感」についてご相談頂くことが多いです。

先月・今月もコロナ渦ですが、何件かのご相談を頂きました。


すでに発達検査(WISCなど)を受けられていて、発達障害との診断を受けているケースもありますし、診断は受けていないけど長年違和感を感じているケース、また保護者さんに発達障害に関する知識が無く、我々が接する中で発達に遅れがあるのでは?と感じ、検査に行かれるケース、多種多様なケースがあります。


統計では、学校の通常級の6.5%が発達障害を持っていると言われていますが、実際はもう少し多いというのが我々の肌実感で、学校の先生方と意見交換しても、先生方も6.5%ということは無いと思われているようです。仮に6.5%だとクラスに2〜3人、その倍だと4〜6人となります。


発達の遅れや違和感と言っても、様々です。自閉スペクトラム症(ASD)、注意欠陥・多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)、チック障害、吃音(症)などがあり、どれか一つだけのケースや、複数持ち合わせているケースもあります。


また、学習障害一つとっても、数学は問題ないけど、英語や国語の単語や漢字が覚えられないケース(識字障害)、その逆もあります。両方困難なケースもあり、本当にお子さんによりケースバイケースです。


困難とまでは言わないけど、理解が定着するのに人の2倍、3倍、なかには5,6倍時間が掛かるケースもあり、この場合は発達障害とまでは言えないけど、その傾向はあると言えます。


我々が見ている中で多いのは、これら発達障害が原因で、二次障害を持っている、もしくはその傾向にある生徒さんです。場面緘黙症と言われる、特定の場面でコミュニケーションが困難になる生徒さんが比較的多いです。他には、自傷癖がある生徒さんや、睡眠障害(突発性睡眠障害)など、二次障害も様々です。登校拒否をする生徒さんも多いですね。


二次障害を持っていると、日常のコミュニケーションや生活遂行が難しくなるので、仮に学習面で課題があってもその改善が難しくなります。まずは二次障害の対応・治療をし(これが非常に難しいわけですが)、それが改善してから学習というステップになります。


実際に私どもが過去に対応させていただいたケースでは、強烈な場面緘黙症を持ち合わせ、一切会話もコミュニケーションも出来ない、机に向かっても石のように固まり何もしない(出来ない)生徒さんがいらっしゃいました。こうなってしまうと、学校や学習塾では対応は困難と考え、保護者様には発達検査とカウンセリングをお勧めいたしました。


お子さんの成長や発達に違和感を感じた場合は、幼稚園・保育園〜小学校低学年のできるだけ早い時点で、専門機関に相談を始めるのが一番だと思います。社会生活・学校生活が進んでいく中で、出来ないこと・理解出来ないことで叱咤を受けて自信を失うのが一番よくありません。そのお子さんの特徴を捉え、適切な知識を持って周りの大人(保護者、親戚、学校の先生など)が対応・フォローしていくことが重要と思います。


これが、小学校高学年や中学生に入ってからだと、お子さん自信も「なぜ自分は出来ないのか?理解できないのか?他人と違うのか?」と思うようになり、自分で自分を傷つける(心身両面)ケースも出てきます。また、カウンセラーや医療機関へ相談に行くにしても、本人が拒否するケースもあり、より対応に困難が出てきます。


多くの市区町村では、教育センターが設置されており、この教育センターで発達の悩みを相談することが出来ます。町田市の場合、隔週で土曜日も相談を受け付けていますので、「まずは相談してみる。」というスタンスをお持ち下さい。先送りや、保護者さん自身が抱え込むことが一番よく有りません。

※教育センターが混んでいて、相談がかなり先になる場合もあります。その場合は、担任の先生を通じてスクールカウンセラーに先に相談してみるのも良いでしょう。ただし、発達検査はスクールカウンセラーでは出来ませんので、最終的に教育センターや医療機関で発達検査をすることになります。

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2020.09.22

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