セルモの教室長BLOG

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発達障害の疑いの見極めについてのご相談[代表:宮谷]

本日も当教室のBlogをご覧いただきありがとうございます。

タイトルにもあります通り、当教室では年間通じて数件の「発達障害」の疑いについて保護者様からご相談を受ける機会があります。

内容は概ね同じで、「うちの子は学習の吸収や、指導していることへの反応が薄い。実は幼稚園の頃に先生から少し疑いがあると言われたことがある。知り合いのママ友に相談したら、まだ小さいから心配すること無いよ。これから成長すると言われ今に至るが、やはりその懸念が消えない。」というような内容です。

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もちろんご家庭により文脈は異なりますが、要約すると上記のような内容となり、保護者さん(お母さんが90%以上)はとても不安な気持ちでいらっしゃいます。

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なぜそのような会話やご相談になるかと言うと、

①当教室で体験に来て頂き、明らかに年齢に応じた学習が理解出来ないことや、指導上のコミュニケーションで反応が薄いこと。また、ノートに書く字の大小や書き方に相当な癖があることから、保護者さんにその事実を伝えたことから、保護者さんからお申し出頂く。

②過去にすでに当教室で勉強されていた発達障害を持つ生徒さんのお知り合いだった。

流れとしては、①②のどちらかであります。

①②どちらの場合も、我々としてまずお話することとしては、

「専門家の診断や受診は受けられましたか?」ということです。我々は医者や検査を実施する専門家ではありませんので、まずは客観的な状況判断が必要となります。有名な診断ツールでは、「WISC」という発達検査ツールがあり、非常に正確にそのお子様の特徴が現れます。

地域の教育センターや小児科、発達専門のクリニックで診断を受けることが出来ます。

次に、日常のご家庭内でのお子様への対応についてお話させて頂きます。コミュニケーションが取れない、勉強についていけない、学校で他の生徒さんとトラブルを起こす、様々な問題を耳にしますが、その事について生徒さんを叱るだけで、特に専門家のアドバイスやフォローを受けていない場合はとても心配です。

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一番良くないのはお子さんが「二次障害」になっているケースです、二次障害とは、もともと持っていなかった障害を追加で負っていることを言います。私がよく見るのが、場面緘黙症と言われる症状です。場面緘黙症は、一定の場面以外でコミュニケーションを取れない状態を言い、その改善は非常に難しいと言われています。実際に我々が接した緘黙症の生徒さんは、コミュニケーションが全く取れないことから、学習面の改善も難しいケースがほとんどでした。

診断を受けていない、ご家庭内の対応も専門家のアドバイスを受けていない場合は、学習の改善云々以前として、まずは二つのステップを踏むこと、そしてその上で学習についても方針(進め方や、コミュニケーションのとり方)を決めさせてほしいことをお願いします。

単に勉強ができない・・という問題ではなく、その生徒さんが社会で生きていく上で、きちんとしたフォローと周囲の理解(受容と言います。)が必要だからです。

もし本Blogをご覧の保護者様で「前から発達障害の疑いを持っているのだけど・・」という方がいらっしゃいましたら、まずは保護者さん自信が勇気を持って専門機関に電話を入れて下さい。小中学生の方だと地域の教育センター、もう少し小さいお子さんだと地域の保健センターが良いでしょう。その上で診断を受ける、専門の病院を紹介してもらいより具体的な診断や対応を受けるというステップを踏んで下さい。

もちろん、学習面で当教室にご相談も並行で進めていただいても結構です。その場合は、専門機関に相談をしている旨を一言付け加えて頂ければ、より具体的な対応が出来ると思います。

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2018.12.07

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