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be動詞と一般動詞の区分が付かない生徒は、語彙力に課題あり。

英語を苦手とする生徒の特徴として、be動詞と一般動詞の区分が付かないケースが多いです。

be動詞は「私は男〜です。」というように、文章の主語の状態を表しています。一方で一般動詞は、「私は歩く。」というように、具体的な動作を指し示す時に使います。ところが、英語が苦手な生徒は、「状態」や「動作」という説明をしても実はそれらの言葉の日本語としての意味自体が捉えられていないケースが多く、当然ながら日本語で区別の付かないものを英語で区別を付けるのはその生徒にとって難しいことなのでしょう。

これは別に英語に限った話ではなくて、数学の文章題でも同様の現象があります。例えば昨日もとある中学1年生の生徒の数学を指導しておりましたが、「食塩濃度」という言葉が理解出来ていませんでした。食塩水の実験自体は多くの生徒が小学校で学んでいますし(当然食塩濃度という言葉は出てきます。)、そして食塩濃度は割合の問題ですが、割合自体も小学校5年生で学習しています。

今回の生徒の課題を分析すると、食塩水自体がどういったものであるかはさすがに理解していましたが(時に食塩水自体を知らないケースもあります。)、濃度という言葉の意味(=語彙)が理解出来ていないこと、割合の仕組みや公式を理解出来ていないことから問題で躓いていたと言うことになります。フォローの手順としては、この語彙の説明並びに、公式の説明と段階を踏んで説明していきます。

まだ一つの語彙の躓きであれば良いのですが、一つの問題の中に二つも三つも語彙の躓きがあると厄介です。指導する側は教えれば良いだけなので構わないのですが、生徒の側は「自分は何も分かっていないんだ・・」と中学生ともなると自信を失うことになります。よくよく生徒に話を聞いてみると、友達や周囲との会話で実は良く意味が分かっていないことが度々あり、適当に話を合わしていることが多い・・という話も何度もありました。

やはりそうならないように、小さな頃から「本の読み聞かせ、説明」「自分自身でも沢山本を読む」「分からない言葉は辞書で調べる」といった基本的な習慣を身につけるべきです。後から大量にそれらを身につけようととしても、現実的には時間が足りません。

ただ、現在共働き家庭が大半を占め、「読み聞かせ」や「辞書調べ」の時間が取れないご家庭も多いです。そういったご家庭には、当教室でオプションメニューとしてご用意している「ことばの学校」などのカリキュラムを利用してみるのも一つの手では無いでしょうか。

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2016.09.28

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