セルモの教室長BLOG

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失敗から学べる人に成長するためには?

普段多くの生徒を指導していると、生徒の行動パターンは何種類かに分けることが出来ます。

まず前提として成績を上げたい・学力を強化したというのは共通目標とします(たまにそうでない生徒もいますが・・)。

その目標を達成するために「知識を身につける・問題を解けるようにする。」というのが共通の行動になります。ところが、この共通の行動に対し生徒は様々なアプローチを取ります。大きく分けると3つです。

【その1】

成績の良い生徒は「失敗」を恐れません。間違えても、しっかりヒントや解説をノートに書き取り、分からない場合は講師に質問をしてきます。自分が納得してから復習に入りますので、復習で間違うことはあまりありません。

【その2】

成績が中ぐらいの生徒は「失敗」を恐れませんが、間違えた問題が「なぜ間違えたのか?」という事を検証しないまま、次の問題や復習に入ってしまいます。繰り返し解けば、そのうちなんとなく問題に慣れたり答えを覚えていて解けるようになりますが、 理解が腹に落ちていないので、時間が経つと忘れてしまいテストでは点数がそこそこしか取れません。

【その3】

成績の低い生徒はどうでしょうか。「失敗」を非常に恐れます。問題を見てずっと考え込みます。分からなければ、解答をチェックする、講師に質問すれば良いのですが、「ノートに書くのが面倒」「コミュニケーションを取りたくない・取るのが苦手」などの理由で、自分で考え込んでしまいます。結果的には、失敗も成功もせず時間だけが流れていきます。

当然一番最初の「成績の良い生徒」と同じ行動を取れれば良いのですが、人間はロボットでは無いのでそう簡単ではありません。一人ひとり個性や考え方が違うので、その取る行動も千差万別です。特に、【その3】のパターンの生徒は、その特性を替えていくのは非常に困難なケースが多いです。

では、我々はどういったアプローチをしているかというと、出来ない問題を繰り返し解かせるのでは無く、まずは出来る問題からもう一度アプローチしてもらいます。【その3】の生徒は、出来る問題であれば、安心感があるのか、急に積極的に勉強するようになります(驚くほどその姿勢は違います)。そこで安心感と自信を与え、少しずつ難易度を上げ、少しずつ「つまずいて」もらいます。最初は「小さなつまずき」なので、その「つまずき」の解消も比較的容易に進みます。

「つまずき」が解消出来ることが生徒本人も分かれば、少しずつ「チャレンジ」をしていきます。これがつまり「自信」の積み重ねなのだと思います。冷静に見ると、いま理解しないといけない学年の内容とはかけ離れているので、それで褒めるわけにはいかないかもしれません。それでも、大人はチャレンジしたことを褒めてあげて下さい。そういった積み重ねが出来れば、「失敗しても再チェレンジして、少しずつ学んでいけば良いんだ」という本人の指標というか、生き方になると思います。

個別学習のセルモ町田忠生教室は、そのような姿勢で子ども達を指導しています。

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2016.04.21

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